1967年、山梨県のJR韮崎駅近くに建設された5階建てビル「アメリカヤ」。喫茶店やお土産屋などが入り、地元住民、観光客らに愛されていた特別な場所。ここ15年間は空きビル状態でした。その古き良き魅力を残しながら、新しき良き魅力を加え、9つのテナントブースと広いコミュニティスペースで構成された複合施設として今年の4月8日に復活を遂げました。
防水、電気、給排水などのインフラを整備。
古き良き魅力を引き出すために、屋上の看板や螺旋階段など建物のいたるところにかつての面影が残ります。
5階には景色を眺めながら、誰でも自由に使えるコミュニティスペースがあります。電車を待ったり、宿題や仕事をしたりと、老若男女問わず地域の方の憩いの場となりました。
イベント会場としても貸し出していて、古いレコードを聴くイベントやパブッリックビューイングなどを様々なイベントが開催されています。
1度はシャッター商店街と化したまちも少しずつ昔の賑わいを取り戻しつつあります。
人と人が繋がり、人とまちが繋がる。
51年目以降のアメリカヤビルの歴史が今、再び動き始めます。
BEFORE
半世紀前の1967年に建設された「アメリカヤ」。
喫茶店のほか、土産物屋や食堂、旅館などが入っていました。当時大人気だった「ボンボンアイスキャンディー」は地下300mから自噴する鉱泉で作られた地元住民思い出の味。この鉱泉は「延命の水」という愛称で親しまれ、学校帰りの子供たちが飲んだり、近所の方たちが汲みに来ていました。その「延命の水」は今も枯れることなく、当時の水質も健在で現在のアメリカヤでも使われ続けています。
半世紀もの長い間、ずっと地域に愛され続けてきた韮崎中央商店街のシンボルです。