北九州市の中心部から車で３０分程の郊外の住宅地。
開発から４０年経過した団地内では近年
建て替えや賃貸アパートの建設が進むばかり。
住環境や車でのアクセスが良好な立地で
リノベーションの醍醐味を味わえる邸宅を！と
今回のリノベーションプロジェクトに着手。
とはいえ当時の設計ですので延床面積８０㎡未満。
手狭な平米数のLDKに収納力と動線を確保するべく
ベンチ式のファミレス風ダイニングテーブル新設や
下駄箱、ダイニングベンチ下に収納力を確保。
階段下のデッドスペースとなる洋室との間仕切りに
ベッド兼デスク＆ベッド下収納を配置するなど
狭さを感じさせない工夫を随所に散りばめました。
軽自動車専用だった並列駐車場は拡張し普通車で並列３台OK。
バルコニーを撤去、新設し駐車場・庭・アプローチの位置を一から見直しました。
室内は軽量鉄骨造の無骨な柱を利用し西海岸テイストにまとめ
明るい陽射しをたっぷり取り入れるデザイン。
植栽・外構のイメージも刷新し統一感ある内外部としました。
近所の人生の先輩方からは「あんた宮崎（当時のハネムーン先）みたいやが！」と。
通学中の小学生からは「ハワイみたい！」と。
ジェネレーションギャップを感じながらも開発から４０年を超えた団地に
陽気な風を感じる邸宅を誕生させました。
BEFORE
南道路で日当りが良いのに
奥行も横幅も昭和４０年代の規格で
並列駐車するなら軽自動車専用の駐車場。
また２階建の戸建てながら８０平米を切る延床面積や
洗面所奥に陣取るトイレ、狭い在来浴室など問題山積の間取りと
鉄管だらけでメンテナンス必須の水周り。
ただし軽量鉄骨造の躯体や基礎はしっかりしており
壊して建て替えの進む周辺の新築戸建に
真っ向勝負できるリノベーション戸建をこの団地内に作りたいと棟梁と意気込みました。
