リノベーション・オブ・ザ・イヤー2016 この1年を代表するリノベーション作品を選出
無差別級

カフェ&お宿『シーナと一平』

[一戸建] [エリア:東京都] [掲載日:2016-10-05] [事例掲載会員企業:株式会社ブルースタジオ
  • 部門
    無差別級
  • 費用
    プライスレス
  • 間取り
    木造2階建
  • タイプ
    自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
    水まわり / 居室・その他 / 耐震補強 /
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

Before

Beforeコメント:

池袋駅のお隣、椎名町駅から徒歩4分、築40年以上の木造2階建ての建物。元は「とんかつ一平」として、とんかつ屋を営んでいた。とんかつ屋を畳んでからは、住居として使用していた時期もあったが、ここ数年は時々オーナーが風通しにくるくらいで空家となっていた。
東京23区内で唯一「消滅可能性都市」と指摘され、23区内で空き家率がトップだった豊島区が、「持続可能都市」へと変わるための取り組みとして2015年からリノベーションまちづくりを積極的に推進していることを知ったオーナーが「建物をまちのために使ってもらいたい」と区に申し出たことからこのプロジェクトが始まった。
元々は株式会社リノベリングが運営する豊島区リノベーションスクールで企画提案された案件だった。その際に、交通の便の良さ、個人経営の美味しい食事処と面白い飲み屋さん、銭湯などがあり「東京の日常が味わえる」ということで実は外国人観光客に人気がある街だとわかり、街全体を宿と見立てた「タウンステイ」をオーナーに提案していた。

After

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Afterコメント:

「豊島区リノベーションまちづくり構想」の事業化、第1号物件。
街の銭湯を「お風呂」、飲食店を「レストラン」、『シーナと一平』を「ダイニングキッチン」と「ベッドルーム」と見立てて、街全体がひとつの宿、“街の人たちでつくる宿”と考え、リノベーションを進めた。
開店までの期間に、街の人々に愛着を持ってもらうため、「空き家バー」、餅つき大会やDIYワークショップを開催。積極的に近所の方々にも参加してもらい、手づくりで仕上げた。
コンセプトは「布は世界の共通言語」。
老若男女が、さらには世界中の人々が交流できる場を目指し、世界共通の文化である布に着目。
1階路面は手芸で地域のシニア世代と子育て世代とをつなぐミシンカフェへ、1階奥と2階は外国人旅行者をメインターゲットとする宿へとリノベーションした。
布は世界をつなぎ、世代をつなぐ。

物件情報

  • 築年月
    1972年08月
  • 構造
    木造2階建
  • リノベーション面積
    111.78m²
  • 施工期間
    2015.12〜2016.02
  • 備考
    運営会社:株式会社シーナタウン
    企画設計協力:株式会社ブルースタジオ
    設計・施工:日神山内装
    施工協力:椎名町のみなさんと仲間たち

掲載会員企業