
郊外住宅を子育て世代へ継承「みたけ台の家」
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部門
800万円以上
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費用
1,500万円(税込み)
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間取り
2LDK+FreeSpace+WIC+DOMA
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タイプ
再販モデル
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費用に含まれるもの
家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 屋外 / 耐震補強 / 断熱改修 /
- 施主支給設備(費用に含まれないもの)
Before

郊外住宅地の代表格といえる、横浜青葉台エリア。約40年前に住宅地として分譲され、落ち着いた環境が醸成されてきました。その一角に建つこの「みたけ台の家」は、都心では得難いおよそ200㎡のゆとりある敷地、そして高台の角地に建つ開放感と視認性の高さが魅力の物件でした。既存建物の状態は、築年数の経った戸建てにはめずらしく、大きな劣化や欠陥はほとんど見られず良好な状態。約30年前にこの家が大切に建てられ、丁寧に暮らされてきたことがうかがえました。その想いと記憶を継承し、次の世代へ繋いでいくリノベーションを施すことにしました。
After
「みたけ台の家」は、状態のよい既存部分を多く残した形でリノベーションをしています。
戸建てのリノベーションでは、大きく解体して作り直すことが多い中、残して引き継いでいくことの可能性にチャレンジ。年月を経たものをただ古いものとみなして取り除くのではなく、手をかけて空間に落とし込んでいます。
間取りは極力活かして引き算を。和室だった部分は、玄関から続く広い土間に。洋室だった部分は、家族が立ち寄れる図書館のようなフリースペースに。広さに余裕があるからこそ生まれる空間に仕立て直しをしています。また、玄関扉や下足入れなどは既存にグレーの塗装を施し再利用。そうしてできあがった空間は、どこかノスタルジックな雰囲気とあたたかみの感じられるのびやかな住まいとなりました。
フルケルトンの約7割の工事費用の中で、耐震性能や環境性能をはじめとする性能確保に関しても調査・改修を行い、横浜エコリノベーション推進事業にも採択されました。
住み手は仕事柄手を動かすことがとてもお好きなTさん。
広い敷地を生かして生まれたウッドデッキスペースには、以前の家ではバルコニーの隅に追いやられていたという趣味で集めた流木がアートのように並び、天気のいい日にはお子様とお茶を飲んだりおやつを食べたりして過ごされているそう。既存のまま流用した植栽や芝生などにも、「植物はすぐには育たないものなので、価値を感じます」とご主人。
ここで暮らし始めて変わったことは?という質問に、「太陽の光を浴びて自然に目覚め、ケヤキ並木やイチョウ並木が続く駅までの道のりを、20分くらいかけて歩いて通勤するようになった」と話してくれました。以前は駅に近く便利な立地のマンションにお住まいだったそうです。
新しい住まいで、3歳のお子様とともに、自然を近くに感じることができる日々を送られています。