
洋服を選ぶように、自分でカスタマイズできる「西荻窪の家」
-
部門
500万円未満
-
費用
240万円(税込み)
-
間取り
1LDK
-
タイプ
カスタマイズ工事
-
費用に含まれるもの
間仕切壁・収納造作、下足棚・本棚・キッチン背面収納・ハンモック取付け、外構ウッドフェンス造作、ペーパーホルダー・タオル掛け等
- 施主支給設備(費用に含まれないもの)
Before

「西荻窪の家」は、30年前に建売住宅として建てられた、ごく一般的な戸建てをリノベーションして販売された「リノベーション済戸建て」です。
基本となるハコの部分は十分な性能を備え、構造安全性能・環境性能が担保されています。素地のようなこのハコは、これまでの住宅ではごく当たり前に作り込まれてあった部分を可能な限り引き算し、間取りも収納も住み手にゆだねたワンルームです。ただし、床の段差やトップライトから差し込む光など、いろんなところに見えない境目があったり、壁は気軽に塗ったりビスを打ったりできる合板になっていたり、これからこの家で暮らす住み手が、その時々で必要なものを加えながら、ゆっくり育てやすいように、アイディアがちりばめられたハコでもありました。
After
この家の買い方はちょっと変わっています。この素地のようなハコから、自分の生活のスタイルに合わせて形作れるように、内装づくりのサポートと工事を行うしくみがあらかじめ用意されているのです。
例えば、部屋を作るための間仕切りや収納造作、空間を彩るタイル貼りや塗装といった工事サービス、タオル掛けや照明といったDIYアイテムに至るまで、100種類以上のメニュー(しかも工事価格付)がカタログになっていて、洋服のコーディネートを楽しむように自分だけの家がつくれます。さらには、物件の販売価格の中には、100万円分の内装費用がインクルードされているのも魅力のひとつ。内装づくりのパートナーは「空間を編集するための道具箱」をコンセプトに建材販売や部分施工を行うtoolboxです。
この家を購入したのは、3歳の小さなお子様のいるS様ご家族。はじめてこの家を見に来たときは、「とても嬉しくて、夢が膨らむ感じ。」だったそう。内装カタログの中から選択したのは、ガラス窓のついた間仕切りや、足場板の下足棚、壁一面のオープン本棚、外構ウッドフェンスなど。タオル掛けやペーパーホルダーなどのパーツの取り付けは、電動工具も使いながらDIYにチャレンジ。 「家づくりを通して、まず自分たちで「どうしようか?」と考えることが身に付いたように思います。自分たちで考えて、必要だと思ったものを選んでいくプロセスを経験したことで、家がちゃんと自分たちのものになっていっているという感覚がありますね。」と奥様。
家を買うことはゴールではありません。家はそこからはじまる自立した暮らしを実践するためのきっかけのような存在。住みたい家か住みたくない家かの選択で家を決めるのではなく、住みたい家を自分でつくれるこの「西荻窪の家」のような家の買い方・暮らし方が、戸建て・マンションといった住宅種別や、リノベーション・新築といった手法を超えて、スタンダードになっていったら、きっと私たちの住まいがもっと面白くなるはず。