
「リノベーションをファッションブランドのように展開する」
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部門
800万円未満
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費用
500万円(税込み)
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間取り
1DK
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タイプ
自由設計リノベ
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費用に含まれるもの
家全体 /
- 施主支給設備(費用に含まれないもの)
Before

大阪市西区立売堀、築50年の古ビル。
元は町工場兼社長の自宅でした。内階段であるため、ビル一棟として賃貸にするしかないため、延べ床90坪で30万円という非常に安い家賃になっています。
私たち9がオフィスを構え、各種イベントやギャラリー用に使用している3階建のビルです。今回は2階の奥、光の入らない増築された木造部分(30㎡)を、9の2017コレクションのモデルルームへとリノベーションしました。
After
ションブランドは毎年SS(春夏)AW(秋冬)とコレクションを発表します。
今、ほとんどのリノベーション会社はオーダーメイドスタイルですが、私たち9はファッションブランドのように、毎年スタイルを変えたリノベーションのモデルルームを作り、レディメイドスタイルの展開をしていきたいと考えています。
ファッションではオーダーメイドで作る人は極小数で、ほとんどはレディメイド(既製服)を自分らしくコーディネイトして着ています。
家もファッションのように変わるべきではないでしょうか?
オーダーメイドのスーツは3回作らないと、満足するものは出来ないと言われています。家を2回3回と作れる人は少ないでしょう。レディメイドなら「住んでみたら思っていたものと違う」という不幸を減らせるはずです。
9の2017スタイルのキーワードはガラスの仕切り、ダークカラ―、そしてホテル。
ダイニング、バスルーム、ベッドルームをガラスで仕切り、少ない窓(光)を共有する。
また、光がほとんど入らない物件でも、壁の色を濃くすることにより、自然と人間の目は瞳孔が開き、少しの光でも敏感に感じることができるようになります。
床はフローリングの下地に使うラワン合板をそのまま仕上げに、天井はスケルトンにし、木造の梁をみせる。壁を既存の上にペンキを塗るだけのローコスト仕様ですが、家具や調度品にアート的な要素を足すことでバランスをとっています。
家から家ではなく、家からホテルへ。
世帯数の減少により加速度的に増える空家を減らすには、ひとりが二つの家を持つ、外人に貸すか、解体するしかありません。
ホテルスタイルにリノベーションすれば、出張の時に使うセカンドハウス、民泊、ソーホーなどに転用できます。
9の2017コレクションは、いつでもご覧頂くことが出来ます。