リノベーション・オブ・ザ・イヤー2016 この1年を代表するリノベーション作品を選出
800万円未満

”ダサかわいい”住まい

[マンション] [エリア:神奈川県] [掲載日:2016-09-30] [事例掲載会員企業:株式会社空間社
  • 部門
    800万円未満
  • 費用
    790万円(税込み)
  • 間取り
    ワンルーム
  • タイプ
    自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
    水まわり / 居室・その他 /
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

Before

Beforeコメント:

「流行」「トレンド」「最先端」そんな言葉で表されるものとは一味違った、”ダサかわいい”住まいにしたい。それが中古マンション×リノベーションで、Hさん夫婦が新居に望んだことでした。せわしなく移り変わる時代に追い抜かれてしまったダサさ、しかしどこか安心感のある、長く愛せるチャームを持つような住まい……。わたしたちは、Hさんが持たれていた「米軍ハウス」のイメージを取り入れながら、ご夫婦がお互いの存在を感じながら暮らせるプランをご提案しました。

After

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Afterコメント:

 内装は床全面にチークのパーケットフローリングを貼り、壁や天井は白で統一。ご夫婦の選んだインテリアによって、空間に色が足されていく仕様としました。
間取りは、玄関からLDK、寝室までクローズな空間のないワンルーム。玄関側は北に廊下、南に土間を設け回遊性をもたせました。この広い土間は、サーファーでもあるご主人のウェットスーツや、革細工などのクラフトに没頭するためのデスクが置かれた趣味のスペースです。反対側の廊下では、洗面・トイレのドアに、古い賃貸住宅や勝手口によく使われているドアをあえて採用しました。

奥様が主役となるキッチンは、何度もご夫婦とともに検討を重ねながら、現代の既製品にすっかり見る機会の減った、収納扉の間に隙間のある作りや、実用性も追求したタイル張り天板を制作。調理器具を飾りながら収納できる上部オープン棚や、「ダサさ」を基準に厳選したレンジフード、壁面タイルのワンポイントとして入れたボーダーラインなど、細部に至るまで吟味しました。
そしてLDKに隣接する寝室は、適度に生活音や料理の匂い、人の気配が感じられるよう、上部に開口を持たせた壁で仕切られています。

 時代の波に流されないことを出発点としたH邸は、「アンティーク風」「レトロ調」といった表面的な言葉では括れない、本質的にライフスタイルに馴染むデザインとして着地しました。しかし最も大切な「安心感」を生み出すのは、家に帰ればいつも家族の気配を感じる、という点にほかなりません。

物件情報

  • 築年月
    1982年05月
  • 構造
  • リノベーション面積
    67.20m²
  • 施工期間
    2ヶ月
  • 備考

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