
コワーキング∞ラボ 京創舎(きょうそうしゃ)
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部門
無差別級
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費用
3,000万円(税込み)
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間取り
1Fコワーキングスペース、2Fシェアオフィス
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タイプ
自由設計リノベ
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費用に含まれるもの
家全体 /
- 施主支給設備(費用に含まれないもの)
Before

京都のビジネス街、四条烏丸にほど近い路地の奥に建ち並ぶ長屋。南北合わせて6棟、すべて再建築不可の建物です。今回はその半分を同時にリノベーションする機会に恵まれ本企画に踏み切りました。
閉鎖登記簿の記録によると、明治時代築。一昔前は糸を扱う商店を営んでいたそうで、過去に手が加わわり室内は住居兼店舗仕様に変更されていました。しかし、解体すると伝統構法で造られた躯体が現れました。
After
本企画「コワーキング∞ラボ京創舎」は、京町家(長屋)をコワーキングスペース・シェアオフィスとして有効活用する5つ目のブランドです。
近年注目される新しい働き方“コワーキング”。 日本全国に多くのコワーキングスペース・シェアオフィスがオープンする中、京都でも大小さまざまな規模の施設が立ち上がっています。今回は京都の伝統的な住居「京町家」と、現代のワークスタイルを融合させた施設づくりを行いました。
内部解体しスケルトンの状態から、京町家の趣を活かすワークスペースづくりを意識。北棟の1Fはコワーキングスペース、2Fはブースに分かれたシェアオフィス。コワーキングスペースの一角には、畳に座布団とちゃぶ台、そして縁側と庭という日本の古き良き佇まいをワークスペースとして取り入れました。路地を挟んで向かいの南棟は会議室の要素も備えたレンタルスペースに。通常はビルの中で作られるオフィス機能を路地中で再現しています。
単なるワークスペースの提供にとどまらず、当施設では「暮らし」というテーマにこだわり、環境や職種、能力が異なる人の協働・協創の場として、「暮らし」にまつわる新しいアイデアやプロダクトを生み出す拠点をめざし運営します。スタッフ・利用者間のコミュニケーションを重要視し、キッチンや書籍の共用化を行い、会話をはぐくむきっかけをあちこちに散りばめています。
本企画は、住み手不在のまま路地奥で長らく放置される空き家の利活用、働く人が集まるワークスペースになることにより、路地の活性化ひいては、路地文化を継承する発信基地となることを期待しています。