築25年の木造賃貸アパートを再生。「木」と「暮らす」住まい、キクラス元住吉

築25年の個人オーナー所有の木造賃貸アパート。鉄筋コンクリート造の賃貸マンションと比べると、敬遠されがちな木造賃貸アパートですが、どこかホッと人を和ませるその魅力に着目してリノベーションを行いました。30代前後の単身・夫婦・就園前の子供がいる家族をターゲットに想定。水や緑に囲まれた立地特性を活かし、日々自然が隣にあることに価値を感じたり、自転車で出かけて街を楽しんだり、利便性だけでない価値を住まい・ライフスタイルに求める層に向けて企画しました。

共用部の大規模修繕とバリューアップに加え、全12戸の専有部リノベーションを実施。効率的な投資効果を考え、使える部材は残して再利用しなが ら、「土間プラン」や「天井開放プラン」、「キッチン対面プラン」など、ターゲット志向性に合わせた商品企画や立地特性を活かした外構計画を施しました。川沿いの見通しの良さや建物間口の広さを生かし、遠くからでもオリジナリティーを感じる外観に。駐車場として使われていた場所は、1F住戸のための大きな専用庭に。風を通し視線をゆるやかにさえぎる1Fフェンスによって作られた専用庭は、園芸やアウトドア用品のメンテンナスなどを行えます。