日本橋の下町クリエイティブ。

東京中央区にあるマンションで、水天宮前、浜町、人形町など複数駅が利用できる利便性の良い立地環境だが、築年数とともに古くなった共用部からは若干レトロな印象を受ける。室内は経年劣化した内装だったが、角部屋につき比較的明るく風通しも良い。

ブリックタイルが壁一面に広がり、居室開口のRデザインの進化したレトロさを取り入れることで、日本橋らしいモダンなスタイリッシュと歴史情緒を組み合わせた空間へリノベーションを行いました。
元々天井が高かったことを利用し居室部分にロフトを設け、下部を収納とすることでデザインと機能性どちらも満足していただくことができます。リノベーションによる解体をしたことで突如廊下に現れた縦配管もシンボリックなデザインの一部として取り入れ、建物のアジを存分に活かした空間となっています。
限られたスペースの中、居室、壁、水回りと断面的なデザインをすることにより、空間をより有効活用することができ、それでいて住む人の個性を充分に引き立たせてくれる、賃貸ながらもこだわり溢れるリノベーション空間です。