最初は壁面すべてを本棚にしたいというご希望でしたが、エアコンや窓の位置を考えると、形がでこぼこになってしまうことや、光が入りづらくなる心配がありました。
いろいろとお話しているうちに、お子さんたちが将来勉強やパソコンができるデスクやテレビボードも必要だということに。
そこで、本棚にテレビボードやカウンターデスクを組み合わせたデザインに変更。デスクの部分はアールにすることで、2人で向き合って使えます。上から見るとクジラの形になっている楽しいデザインです。
造作家具の背面には家具の色と合わせながらじっくりと吟味したアクセントクロスを貼りました。
トイレの目隠しは、壁を作ると暗くなってしまうため、木製のスリットに。絵や布で飾って目隠しすることも可能です。上下を金具で固定しているので、不要になったら取り外すことも。天井は金具用の下地を入れる代わりに化粧梁に見立てた板を貼ることで、工事も最小限にできました。
造作家具とスリット壁設置のみの工事ですが、リビングの使いやすさと雰囲気がガラリと変わり、子ども達もクジラ型のカウンターがお気に入りのスペースに。小さい頃から机に向かう習慣が作れそうです。
BEFORE
2年前に築2年の中古戸建を購入されたNさん。
部屋数や間取りには不満はありませんでしたが、たくさんある本の収納に悩んでいて、家族が使うリビング壁面いっぱいの本棚を作りたいとご相談にいらっしゃいました。
また、リビングから見える位置にトイレがあり、出入りがリビングから見えてしまうため、少しでも見えないようにしたいというご希望もありました。