テーマは開放的で温かみのあるリノベーション。住まいでもお仕事をされるご夫婦2人。リビング内に設けた書斎スペースは、将来子供部屋としても使えるよう広く設け、壁面一面に稼働棚を設置するなど柔軟性のあるプランとした。 壁式構造のため、撤去できない壁や梁による間取りの制限はあったが、リビングとキッチンをひとつながりにするなど閉塞感を感じさせないプランニングを実現した。住まいの中にも、無垢材の温かみや美しさを取り入れ、居心地よいリビングダイニングとすべく、キッチンには無垢材特有の豊かな表情を生かした。扉にはオーク材を採用。床材にもオイル仕上げのオーク材を採用して統一感を持たせた。同様にキッチン収納とその上部の収納棚、リビングのテレビ台にもオーク材を使用。コンクリート躯体の仕上げをアクセントとし、キッチン背面の壁にもオーク材の棚板を取り付け。棚受け色は、コリートの質感に調和するように全てブラックで統一した。無垢材を多く取り入れることで自然素材の経年変化を楽しむ住まいづくりを目指した。また、気密性、断熱性を高めるため窓面には内窓を設置。無垢のフローリング材を使用し、冬期も温かみのある空間となるよう配慮した。
BEFORE
リノベーション前提で購入した住まいは築34年の団地。求めやすい価格でありながらも、住居間隔が広くとられ、敷地には緑や公園が配置されており、街中にいながらも自然を感じ、開放的に過ごすことが出来る。