ヴィンテージマンションを100年承継するリノベーション「ウッドヴィル麻布」

マンション  /   エリア:東京都  /   掲載日:2017-09-25   R mark

マンション  /   エリア:東京都

掲載日:2017-09-25  /   R mark

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「築後100年でも地域で最高評価の建物であり続けること」をコンセプトに、建物全体の改修を実施。

「既存住宅の優れた点の継承」においては、アプローチや専用庭などの既存外構を踏襲し、既存樹木・石材を活用。舗装材は樹木の生長を妨げない配置とすることで、豊かな植栽を長期間維持できる仕組みとした。
また時代を感じさせる和風の意匠は、ミニマルに更新。職人の手仕事や素材の美しさを感じる部材を使用することで、既存建物の「来訪者をもてなす」という設計思想を引き継ぎつつ、普遍性を持つ表現とした。

「新築住宅に匹敵する性能の付加」に関しては、排水系統は室内のスラブ下配管をスラブ上配管に変更。共用部竪管だけでなく埋設配管も更新し、将来のメンテナンス性を大幅に向上した。
断熱性能面では国際的基準を考慮し「BELS」で星4つ以上を取得可能な性能設計とするなど、一般的な新築住宅に劣らない快適性も追求した。
全戸で異なる間取り、かつ住民がいる中での配管新築の計画・実施と非常に難易度の高い工事であったが、住民がいる中で建物のロングライフ化に成功した点で、築後100年長期修繕計画の策定も併せ、今後の集合住宅の改修手法の先進事例と言えよう。

デザイン・性能の両面で、既存建物が持つ経年の価値に新たな魅力を重層し、住む人だけでなく、地域の中でも評価され続ける建物に再生した。

BEFORE


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広尾・六本木・表参道の中心、東京都港区西麻布の邸宅街に佇む、ヴィンテージマンションと言われた1988年築の外国人向け高級賃貸マンション。

平均200㎡を超える専有面積、豊かな緑に囲まれたゆとりある敷地構成、日本の趣を感じさせるデザインなど、昨今の新築住宅には無い魅力を持ち、国内外の富裕層から高い評価を得ていた一方、築約30年を経過し、老朽化したスラブ下配管からの漏水など維持管理上の問題も。

後世に残すべき価値を持つ建物が失われてゆく都心で、物件が積み重ねてきた歴史と、その中で育まれた街並みとの調和を途切れさせないよう、「既存住宅の優れた点の継承」と「新築住宅に匹敵する性能の付加」に主眼を置いた一棟リノベーションで、分譲マンションへの再生を図った。

既存住宅のストック活用が求められる日本で、今後の集合住宅の改修手法の先進事例となることをめざした。

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • 2LDK+WIC+SC+N
    • 費用
    • 0万円(税込)
    • 形態
    • 再販モデル
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 屋外 / 断熱改修
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1988年8月
    • 構造
    • コンクリート造、地上8階地下1階建
    • リノベーション面積
    • 208.60
    • 施工期間
    • 2016年7月~2017年1月
    • 備考