市役所リノベ

その他  /   エリア:福岡県  /   掲載日:2017-09-26

その他  /   エリア:福岡県

掲載日:2017-09-26

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まず雑多なイメージを払拭すべく、全体に光が入るようなレイアウトにした。また北九州市の財産でもある既存備品を最大限に利用する事が必須である為、既存の事務キャビネットをパーティション代わりに使い、その裏面をホワイトボードシートと木目シートを張り、ゾーン分けをすると同時にミーティングスペースとしての機能も確保した。そのことで新たなパーティションやホワイトボードなど備品購入を避けることが出来た。次に、ここには一般市民と県外の訪問者も多いことから、地元商品を発信できる棚を設け、テーブル間の小さなゾーン分けの機能も持たせた。このことで各ブースの利用時には、陳列された地元商品に自然と目が行き、また居心地の良い距離感で打合せ時の空気感も保つことが出来る。商品は訪問者の目に触れることが多くなったおかげで、担当所員たちがディスプレイする際の「北九州の魅せ方」が毎日のように試行錯誤され「事務職員でもクリエイティブな思考が芽生え始めた。」と担当課長から聞いた。
 完成後は業務時の打合せのみならず、居心地の良さから自然と所員や、地域の人々のランチ会の場所にもなっている。別フロアの所員たちも集まって来るため、他部署間の所員たちの交流も深まり「違う部署の人たちと仲良くなれた」という声も聞けた。縦割り行政となりがちな性格もこういった「市役所リノベ」の空間から少しずつ解消され、産業発展の基礎となっていくだろう。

BEFORE


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1972年に竣工した北九州市役所。従来のミーティングスペースは長年利用されたことが裏目に出ており、雑多で狭く、産業経済局という県外の訪問者も多く訪れる部署にしてはあまりに陳腐化してしまった事務スペースであった。また北九州の産業を活性化させ、魅力を発信していく局の表装としては、刷新する時期に来ていた。機能として狭小通路に設置された打合せテーブル、別室に展示された発信すべき地元商品棚。これらをうまく織り交ぜ、一般市民や県外訪問者への発信もかねる「市役所リノベ」が必要とされた。

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • 本棚で空間を区切り、木など素材感のある家具をおくことで雰囲気を変える。
    • 費用
    • 180万円(税込)
    • 形態
  • 費用に含まれるもの
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1972年4月
    • 構造
    • リノベーション面積
    • 54.72
    • 施工期間
    • 1
    • 備考