日本には、四季という美しさがあります。
しかし、生活上では季節の移ろいと共に、気候要素におけるデメリットがあります。
そこで、日本古来の建材「瓦」に着目しました。一般的に屋根材として使用される建材ですが、室内の仕上げに使用する事で自然素材のいぶし瓦は、夏は気化熱を吸収し涼やかに、冬は室内を温める事で瓦に含まれた空気が温まり保湿性が向上します。
他に、自然素材として「大谷石」「シラス(マグマが姿を変えた物質)」を廊下壁面に使用する事でシックハウス症候群の防止や消臭、及び、空気を浄化し快適な空間を作ります。
その各々異なる石の表情と左官職人による技巧もまた情緒的でとても風情があります。
自然素材をふんだんに使う事で、旅先で疲れた体を心身ともに癒やす老舗旅館の様な空間をイメージしリノベーションしました。
BEFORE
外国人をターゲットにして、「和」を感じられる老舗旅館に住んでいるような感覚を目指しました。