その他 / エリア:大阪府 / 掲載日:2017-09-30
その他 / エリア:大阪府
掲載日:2017-09-30
建築当時に作られた部分以外は除去・減築を行い、耐震補強と除去した部分の補修・新設。エントランスはガラスのテンパードアに、アルミサッシに交換されていた窓はフィックスガラスに変え、庭もメンテナンスをして、名称「R長屋」として入居店舗を募集することに。
周辺相場よりも高めに家賃設定にもかかわず予想を超える応募があり、コンテストで店舗を決めさせていただきました。左に和食店、右はアートショップ&バーが入店。左の和食店で食事を楽しみ、右のバーでお酒を楽しむ。そして真ん中の家をホテルにすること。100年の歴史の中、食事・酒・宿泊を行き来できる施設。都会にいながら日本の歴史を楽しめる「長屋ホテル」として、私たち9が一軒貸しの宿をすることにしました。
伝統工法で建てられた古民家を、誰もが泊まることができる宿という形で残し、日本の文化と様式を後世に残したい。「MAISON DE 9」築88年の長屋で、日本の美と様式を体験する宿。
そして「R長屋」が街の再生、コミュニティ再構築の拠点となればと考えています。
BEFORE
大正時代から作られてきた大阪長屋、いくつかの家族が暮らしを共有するシステムです。
谷町は戦災を免れたため、今でも長屋が存在するが、新築マンション用地として開発され、その数は減ってきています。
こちらは築88年、10年以上空き家だった二階建て。屋根の一部は朽ちかけて危険な状態でした。構造はいわゆる「三軒長屋」。左が103㎡、真ん中の部屋が91㎡、右の部屋は41㎡。当初は新築賃貸ワンルームマンション用地として想定されていましたが、街づくりの拠点となる複合施設へコンバージョンすることになりました。