空間に取り入れたい要素はたくさんあるけれど、
なかなか全体をイメージできなかったお二人。
それでも間取りを決めるときご夫妻で一致したのが、
『どこかに和の空間は欲しいよね』という意見。
かといって和室を一部屋つくるのはイメージと合わなかったので、
リビングの一角に畳の小上がりを設けることに。
小上がりだけが浮いてしまわないよう木柱をアクセントでプラスし
オープンな空間なのに適度な個室感も感じられるという工夫も施しました。
小上がりのある左半分は和風に、キッチンのある右半分はインダストリアルな
洋の雰囲気を実現。
左半分の壁面や扉はオイル加工を施した木材で古民家のような風合いに。
「富嶽三十六景」モチーフのスケートボードを飾り、より雰囲気を高めます。
右側にあるキッチンには、和と調和するようなOSB合板の質感を採用。
異なる二つのテイストが心地よく混じり合うモダンジャパニーズで粋な空間が完成しました。
BEFORE
物件の条件は、
1つめに広さが80㎡以上あるということ。開放的な空間で暮らしたいという思いがあり、また奥様がアパレル関係にお勤めだったため、大量にある服を収納できるWICをつくりたいと考えていました。そして2つめは駅からの距離。毎日の通勤や帰宅時間が遅いことを考え、夜中でも歩いて帰れるよう駅から徒歩10分以内だということ。そして3つめは、風通しや眺めの良いできるだけ高層階が希望でした。
そんなご夫妻が購入を決めたのは、4LDKで和室付きの間取り。
93㎡で眺望も良いという好条件。築28年のマンションでした。