リノベーションした空間は、二人の名刺がわり。
料理好きが高じて、自宅で料理教室や食事会を開催する「てとてと」というユニットで活動しているIさんご夫妻。
築40年の広い庭のあるヴィンテージマンションを、おもてなしの場として、キッチンを中心とした住居兼料理教室にリノベーション。多様なおふたりの好奇心と、多くのゲストを受け入れる空間として、玄関から庭まで抜ける奥行17.5mの大空間LDKを実現しました。
壁一面に広がる壁面収納のほか個室とLDKを仕切る壁、建具は造作家具で製作し、見付け部はすべて9㎜で統一。こだわりの食器や調味料と、工芸品を好むご主人の収集物を飾るに相応しい洗練さを空間に与えます。おふたりの描く暮らしの情景を作り出す空間とするため、設計者、フルオーダーキッチン、設備機器、収納家具、ダイニングテーブル、穴開きボード壁…全ての分野においてとことん調べ抜きました。「LDKは何も手を抜いていません」とご主人が語る通りのこだわりの空間。ここを訪れる皆に愛されています。
近ごろは穴開きボード壁にグリーンを増やし、庭には可動式のウッドデッキを敷設。ふたりの生活・活動とともにこの家はもはや進化を見せています。ゲストをも巻き込みこの家は今後どう変化していくのか?実に楽しみです。
BEFORE
九品仏駅からほど近く自由が丘にも歩いていけるロケーションの良い築40年のマンションの一階。
画家でもあったオーナーさんに大切に使われていました。