2006年に1回目のリノベーションを行ったとき、長女は3歳、長男はお腹の中。もともと子供部屋は1つ取っていました。
そこから10年が経ち、中学校に上がるタイミングで「自分の部屋がほしい」と言い出した姉。姉弟の性別も違うことから、やはり子供部屋は分けようということになりました。両親は、姉弟にとって平等になるように子供部屋を分けることを希望。子供部屋の上にロフトがあったので、そこも含めて半分に割ることを検討しましたが、そうすると片方のロフトには窓がない状態になってしまうので断念。最終的には、もともと取っていた子供部屋を、入口と窓をちょうど真ん中で区切って2つに分けました。残念ながら部屋の大きさは平等にはならなかったのですが、姉が弟に広い方を譲る形になりました。
また初回から10年の間に、本や洋服が増えていたので、応接間は、書庫と納戸スペースへチェンジ。広い玄関も自転車や遊び道具が増えたので、広さを失わないように吊戸を作り収納を拡充。いまの生活スタイルに合わせたお住まいへと変身しました。
時間の流れとともに家族の形は変わります。リノベーション後も、住み手が自分たちの価値観で手を加え、暮らしをつくっていった事例です。
BEFORE
リノベーションした当時は「ご夫婦+小さなお子様」にぴったりだった家も、時間が経つと窮屈になったりフィットしない部分が出てきてしまうもの。10年前に、築17年の中古戸建を購入してリノベーションしたMさん。1階は事務所スペース、2〜3階がお住まいという戸建SOHOです。初回のリノベーション時は応接間やご夫婦の寝室、また仕事柄たくさん持っていらっしゃった本を収納する本棚を設置していました。