http://www.renovation.or.jp/expo/oftheyear/2014/view/601
500万円未満部門

「スペードのエース」

部門 500万円未満部門
費用 270万円(税込み)
間取り ワンルーム
タイプ 賃貸リノベ

費用に含まれるもの

家全体 /

施主支給設備(費用に含まれないもの)

BEFORE

Beforeコメント:

築45年・4階建ての賃貸マンション。大阪市阿倍野区、アクセス良好の好立地です。「阿倍野ハルカス」のオープンでさらに街が活気づいたこのタイミングで、新しい入居者を募集することに。
立地が良いとはいえ、45年間も未改装だった物件。配管や配線などを含めた室内全ての老朽化が深刻な状態で、入居してもらうためにスケルトンリノベーションは必須でした。
AFTER

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Afterコメント:

依頼主は同マンションの最上階にお住まいのオーナーご夫婦。3階の一室に空きが出たため、リノベーションして新規募集に繋げたいとのオーダーでした。注文内容は以下の3点。
1) 予算270万円。配線、配管を含めたスケルトンリノベーション。
2) 話題性の高まるデザインポイントを作って欲しい。
3) 入退去時の原状回復工事が安価に行えること。

各解決方法は以下。
1) 通常なら工事費は300万円前後になるため、予算面の工夫が求められた。まずドアや間仕切りを最小限にし、カーテンで仕切る可変ワンルームを標榜することで大幅にコストダウン。床は通常下地で使用するラワン合板+水性ウレタン塗装で仕上げとし、キッチンを業務用に、ユニットバス・トイレ・洗面機器も最も安価な製品をネットで購入し工務店へ提供。
2) 時代感とデザイン性が共存する、リノベーションならではの空間演出。押入れ部分の壁等はそのまま活かし、部分的に古びた雰囲気が顔をのぞかせる。同時に決して邪魔にならず、男女問わず受け入れやすく、そして何よりフォルムが美しい「スペードのエース」を床に直接手描きし、部屋のシンボルに。インパクトの強さゆえ人によって抱くイメージが大きく異なるため、住む人の個性を反映しやすい。
3) フローリングを貼ったり、クロスやシートで仕上げた場合、入退去のたび業者による貼替えが必要。この部屋の仕上げは壁と天井が水性無光沢塗料、床が水性ウレタン塗装。業者に依頼せずとも、DIYでメンテナンスが可能。

今回は26.9平方メートルのスケルトンリノベーションを工事費用270万円で行いました。賃貸マンションは過剰供給ぎみですから、今後空室率が上がるのは確実です。表層を綺麗にリフォームするだけでは、家賃を下げても借り手がつかないままになってしまいます。物件の持つ時代感を活かしながら、最小コストリノベーションに挑戦した事例です。
物件情報
築年月 1969年04月
構 造
リノベーション面積 26.90㎡
施工期間 1ヶ月
備 考
掲載会員企業
9株式会社

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