木造平屋文化住宅再生「都町ハウス」

かつて日本で大量に供給された木造平屋文化住宅。身の丈サイズの家と小さな庭。その上には大きな空が広がっていました。そこでの暮らしはシンプルだけれども生活の知恵を集めて暮らす豊かさがありました。その後、人口増加と共に日本の賃貸住宅の主流は集合住宅へと変わり、かつて当たり前であった暮らしはほとんど見られなくなっています。

庭には草花を植え、週末には友人とバーベキュー。身の丈サイズの家にお気に入りの家具を並べてゆったりと暮らす。そんな木造平屋での暮らしに憧れている人は多いのではないでしょうか。しかし、その暮らしを都内で実現するのは容易ではありません。本物件は、JR千葉駅からバスで10分。47㎡+庭付きで賃料7.8万円の賃貸住宅です。住まい手となったのは都内に通う20代前半のカップルでした。通勤時間を1時間増やし、ここに暮らすという選択。それによって彼らは、自分たちの理想の暮らしを手に入れたのです。二拠点居住が注目されている近年。平日の通勤時間を増やし休日を豊かに過ごす、【職住遠隔】という暮らし方。それは千葉や埼玉などの「ニア東京」に未だ多く残る木造平屋文化住宅再生の可能性を秘めています。