2022年にリノベーション協議会にて策定した基準で、マンション専有部のリノベーションにおいて、協議会が定める検査・保証・登録を行う『適合R』住宅に対して省エネ性能の要件を加えたものです。今後は戸建て住宅のR5エコ基準の策定も推進予定です。
●2025年2月に『R1住宅エコ』の名称を『エコキューブ』に変更しました。
※ 「エコキューブ」の商標登録について
エコキューブという商標は、関連する分野において現時点で株式会社リコシス(当協議会の正会員)が保有しておりますが、新名称にて運用が開始される2025年2月下旬に当協議会へ商標譲渡を行う予定となっております。
◎総合的な省エネ性能基準
「断熱性能基準」と「消費エネルギー性能基準」で、総合的な省エネを推進いたします。
省エネの基準だけでなく、当然ながら優良なリノベーションの基準である『R1住宅』基準を満たします。
◎BEI値に関わらず、省エネ設備の導入で表示登録が可能な『R1エコ基準』
省エネ設備の効果が分かりにくいという課題に対し、各省エネ設備の消費エネルギーの削減幅の可視化をすべく、住戸全体の1割程度の消費エネルギー性能の削減が可能な「省エネ設備の組み合わせ」をポイント制で表示する制度を新設します。これにより、断熱性能等の計算を行わず、また、BEI値に関わらず100ポイントの獲得で、『R1エコ基準』の登録も可能となります。
●省エネ設備ポイント表
①省エネ基準適合住宅相当以上
2025年4月より新築住宅では、省エネ基準適合が義務化されました。
一方、既存(中古)住宅では未だに基準は定められていないのが現状ですが、当協議会が推奨する省エネリノベーションの『エコキューブ』では、いち早く既存(中古)住宅に『省エネ基準適合相当以上』の省エネ性能を『適合基準』として定めています。
②住宅ローン控除にも対応※
『既存(中古)住宅の取得』と『リノベーション工事』を行う際に、『エコキューブ』のそれぞれの基準をクリアすることで『住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)』の借入限度の増額につながります。
買取再販物件の場合は、他との重要な差別化のポイントとなるでしょう。
※新耐震基準適合として耐震性の要件を満たしていることが前提となります。
③省エネルギー性能レポートで性能を『見える化』に
省エネ性能といっても『Ua値』や『BEI』の数値だと専門的で消費者には難しくわかりにくいのが難点でした。
そこで、消費者の方へわかりやすく説明できる「省エネレポート」を提供し、目安光熱費などの数値を用いて、省エネ性能を「見える化」します。消費者の方へ説明しやすいツールを提供することで、より一層省エネリノベーションの普及を目指します。
④『R1住宅基準』にも適合。既存住宅の見えない部分にも「安心」を
築年数も工事規模も様々な既存(中古)住宅のリノベーションに一定の基準を定め、見えない箇所もきちんと検査をした上で必要な改修工事を施し、住まいの基本機能(重要インフラ)の安心を提供します。
また、その記録を住宅履歴情報として保管し、点検やメンテナンスがしやすく 将来売却するときにも役に立ちます。
万が一の不具合に対してもアフターサービス保証がついてくるため、安心して選べるリノベーション住宅となります。
◎適合R(リノベーション)住宅とは?
基準を定めきちんと検査をしたうえで必要な改修工事を施し その記録を住宅履歴情報として保管します。 住宅履歴情報があれば、点検やメンテナンスがしやすく 将来売却するときにも役に立ちます。 また、万が一の不具合に対してもアフターサービス保証がついてくるので 安心して選べるリノベーション住宅です。
◎優良なリノベーションの統一規格
◎一連のフローを統一規格とし、
各住宅タイプ別に基準を設定
万が一の不具合に対しても
アフターサービス保証もプラス
◎『適合R住宅』の種類とロゴマーク
【R1住宅 】
区分所有マンション専有部分
【R3住宅 】
R1住宅にプラスして
共有部分を含む一棟全体
【R5住宅 】
戸建住宅
①住宅ローン減税が使えます
『エコキューブ』の基準は、省エネ基準適合住宅相当以上の条件を満たすため、居住要件や面積などの他の条件を満たしていれば、住宅ローン減税制度の利用が可能になります。
②光熱費が抑えられます!
通常のリノベーションと断熱工事もに加え、サッシや冷暖房設備、換気設備、給湯設備、照明などを省エネルギー性能が高い設備へ新規交換も行うため、省エネ基準適合住宅相当(物件によっては、それ以上)の省エネ化を実現します。 『エコキューブ』による住居の断熱性能向上と、高効率の設備による省エネ化で、毎月かかる光熱費用を抑えることが可能となります。
③健康面にも配慮。ヒートショック予防にも効果あり
省エネ基準適合住宅相当の断熱性(断熱等級4以上。物件によっては、それ以上です)の性能を実現します。 昨今話題になっている『ヒートショック』は、暖かい部屋から寒い部屋への移動などで、急激に血圧が上昇したり脈が早くなり体にも負担がかかります。特に高齢者は血圧変動が起こりやすく、入浴事故の要因の一つとも言われています。 断熱性能を高めることで、家中の温度差が少なくなり『ヒートショック』を起こしにくい住環境が生まれます。