仕事場と住まいが合体した賃貸住宅|空室率80%の古ビル再生

その他  /   エリア:大阪府  /   掲載日:2022-09-20

その他  /   エリア:大阪府

掲載日:2022-09-20

いいね!と思ったら、
ハートをクリック!203

renovation image

大阪市の中心地に位置するにもかかわらず、築古で競争力を失い放置された空室率80%のオフィスビル。コロナ禍を経てリモートでの働き方が定着しつつある昨今では、小規模事業者からニーズがあった好立地オフィスの需要は下降傾向となっていて、今後ますます厳しい状況になることが予想されます。そのような背景からユーザー層を変化させ、低迷傾向の賃貸オフィスから「仕事場」と「住まい」が合体した賃貸住宅に再生することをコンセプトとして計画を進めていきました。

『近郊エリアで賃貸オフィスと住宅の両方を別々に借りている』、『賃貸住宅での在宅ワークに不便さを感じていた』そのようなユーザーに訴求する商品として「仕事場」と「住まい」を明確にゾーン分けしたパブリックとプライベートが両立できる空間としています。2、3階は「暮らしの中で働く住まい」(共同住宅) 、4階は「寝泊まりできる仕事場」(事務所)とすることで、建築基準法上の建築確認申請の手続きが不要な範囲で用途変更をし、住宅用地として固定資産税等の軽減措置を受けることも視野に入れています。

完成後の内覧会で複数申込みが入り、WEBデザイナーや服飾製品のクリエイターが仕事場兼住居として入居されました。現在のニーズから周回遅れになった古ビルを、使い方やユーザー層を変えることで再生。市場に多数存在する類似の築古ビルにおいても再現性のある実例です。

BEFORE


before image

鉄筋コンクリート造4階建て、1階に2区画の店舗、2〜4階はワンフロア1区画の賃貸オフィスの築55年の複合用途ビル。オーナーより相談を受けた時点の空室率は80%で、なんば・大国町の中間に位置する好立地にもかかわらず、メンテナンス不足による築年数相応の古さ、エレベーターが無い、セキュリティ面への不安など、現在のニーズからは周回遅れの人気のないビルとなっていました。

ワンフロア約64㎡の専有部は企業が入居するには少し小さく、一方個人で使うには持て余す広さで、賃貸オフィスとしてそのまま再生してリーシングをするのは難しいと考え、立地や昨今のニーズを反映した仕事場と住まいを合体した賃貸住宅を企画しました。

Before

After

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • 賃貸住宅
    • 費用
    • 3600万円(税込)
    • 形態
    • 賃貸リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 屋外 / その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1967年5月
    • 構造
    • RC造
    • リノベーション面積
    • 235.00
    • 施工期間
    • 約6ヶ月
    • 備考
    • □所在地:大阪市浪速区 □専有部面積:63.47㎡ □改修前用途 / 店舗、事務所 □改修後用途 / 店舗、共同住宅、事務所 □リーシング:大阪R不動産 □詳細については事例ページをご覧ください。https://www.a-crafts.co.jp/works/15184/