フルマラソンランナー、実家を地域に「ひらく」。

戸建  /   エリア:大阪府  /   掲載日:2022-09-19

戸建  /   エリア:大阪府

掲載日:2022-09-19

いいね!と思ったら、
ハートをクリック!137

renovation image

生まれ育った家が空き家になると決まり、「売却するべきか? 残して使うべきか?」の二択に直面したとき、「地域貢献できる場所に生まれ変わらせたい」と決意したのが、この家の主人公だ。ランニングが趣味で、定期的にフルマラソンに参加するオーナーは、別のエリアに既に家があるため、この実家に住み続けることはできない。でも――。夕暮れ時、縁側に座り、たくさんの思い出が詰まった家を改めて見つめると、「傷んでいる部分はあるけれど、味わいがあって好きなところはそのまま残したい」という想いに気づき、リノベーションを決意することに。
空間の新しい使いみちは、オーナーが管理人となる「ランナーのためのシェアハウス」。オーナー自身がさまざまなランニングクラブに入っている経験から、「趣味でつながるコミュニティや仲間は楽しいと実感していますし、年齢や性別に関係なく、マラソン好きが集まる空間になれば自分も、この家もうれしいですから」と、場をひらいた想いを語る。
さらに、パトロールランニングの拠点にして、地域に開いた場所にすれば地元に貢献できると考え、コミュニティスペースとしての運用も始めた。「また実家に帰ってこれた、という、うれしさや懐かしさもあるけれど、それ以上に、ワクワクがいっぱいの新鮮な気持ちで空間に向き合えています」。夕方のランの後、仲間と縁側でビールをあける瞬間が楽しみになれば、と笑顔で教えてくれた。

BEFORE


before image

ご実家は築88年。オーナーが住んでいた頃から、ステンドグラスや柱、玄関、庭、縁側などに建物としての魅力を感じていたため、「できるだけ壊さずに、そのまま残したい」という想いに寄り添いながらリノベーションを進めた。ランナー向けのシェアスペースは、性別や年齢を問わず、どんな方にも訪れてもらいやすくするため、洗面所やお手洗いを男女別にしっかりと分け、女性用スペースは担当女性スタッフに相談しながら設計。くつろいで集えるリビングや、トレーニングスペースも完備して、ランナーたちが満足する空間づくりを心がけた。さらに、リノベーションにまつわる勉強会も開催するなど、実家の“第二の人生”に全力で伴走中だ。

Before

After

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • 5LDK
    • 費用
    • 1260万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1933年4月
    • 構造
    • 木造
    • リノベーション面積
    • 176.20
    • 施工期間
    • 3ヵ月
    • 備考

掲載会員企業