MIROKU 奈良 「共生の奈良」がテーマのライフスタイルホテル

その他  /   エリア:奈良県  /   掲載日:2022-09-16

その他  /   エリア:奈良県

掲載日:2022-09-16

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奈良は千年以上守り継がれる春日山原始林が残り、人と鹿が共存する街です。このサスティナビリティを受け継ぎ未来へ繋ぐ「共生の奈良」をテーマにホテルを企画しました。改修では環境負荷の低減のために、既存開口部の断熱化による消費エネルギーを抑制と、再生可能エネルギーの採用を目指しました。事業期間、限られた投資予算、ランニングコスト、インテリアデザインとの調和等さまざまな条件での建物外皮計算と、これまでの自社運営ホテルの消費エネルギーの実績を照し合せて最適を検討した結果、既存開口部全てに膜を張るように障子を取り付けることにしました。試算では障子により24%電気代を圧縮でき、その差額で高単価の再生可能エネルギーを採用しています。省エネ対策となる障子は同時に、デザインの重要な要素の一つとなります。良いものを長く使うサスティナブルでロングライフな考え方で構成した普遍的で美しい空間に調和し、洗練されたホテルとしての世界観を生み出します。またプラスチック使用量を削減したホテルアメニティを採用し、さらに必要な分だけお客様にご選択いただく運用でその消費量の削減にも取り組んでいます。ホテルの地下と外構部分は吉野杉や飛鳥石、奈良の土でできた版築造のランドスケープなど自然素材を多用し、マテリアルの経年変化を受け入れ、ロングスパンでホテルの魅力が増すサスティナブルの考え方に基づいたデザインとしています。

BEFORE


before image

1990年築、地下1階RC造、地上4階鉄骨造の元オフィスビル。奈良市の観光エリア「ならまち」にもほど近い一方、建物東側は池に隣接し、春日山の原始林や若草山を臨むことができ、都市と自然の間に立地。地上階は水平連続窓であり春日山や興福寺五重塔などの眺望を得られる一方、既存開口部はアルミサッシ単板ガラスのため熱損失による温熱環境の不安がありました。一般的にリノベーションによる開発は新築に比べCO2排出量や廃棄物を大幅に削減できる一方、施工性やコスト、既存不適格の問題から古いサッシを交換するハードルは高く、結果として改修後のエネルギー消費量に課題が残ります。温熱環境の改善は喫緊の課題である一方、インテリアデザインや窓からの景色などはホテルの商品性として非常に重要であり、慎重なウィンドウトリートメントの仕様検討が必要不可欠であると考えました。

Before

After

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • ホテル
    • 費用
    • 99999万円(税込)
    • 形態
  • 費用に含まれるもの
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 2021年9月
    • 構造
    • 地上4階S、地下1階RC
    • リノベーション面積
    • 999.99
    • 施工期間
    • 9か月
    • 備考

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