港区赤坂八丁目。グローバルかつ大人の街に佇む築44年のヴィンテージマンションをリノベーションしました。住まいの中心は、専有面積116.79㎡という広さを生かした26帖のLDK。間接照明が仕込まれた折上天井が上質な空間を演出します。家族で心ゆくまで寛ぐのはもちろん、大人数の来客があっても受け入れられるのは居室のゆとりがあってこそ。ここでなら気の置けない仲間との時間を存分に楽しんだり、ゲストを招いてのホームパーティーも開けそう。
キッチンカウンターは、会話も弾むペニンシュラスタイル。キッチンの壁面には、汚れを防ぎながら落ち着いた雰囲気を生み出すシックなタイルを採用しました。カウンターのナチュラルな木質感とも好相性。またトリプルワイドIHを採用するなど、グレード感に見合った設備面にも抜かりはありません。
リビングから奥はプライベートなエリア。2つの洋室にはそれぞれ大容量ウォークインクローゼットを設け、大切なワードローブをゆったり収納。エントランスに設置された大型のシューズインクローゼットのおかげで玄関が散らかりません。廊下の先の奥まった空間にはテレワークスペースを。パブリックスペースと絶妙にゾーニングされ、仕事に集中しやすい環境が整っています。現代の暮らしにふさわしい機能性を備えながら、よりアップデートした都心ライフを満喫できる住まいが完成しました。
BEFORE
都心に建つ1970年代築のヴィンテージマンション。重厚な趣ではありましたが、住宅性能や機能性は年代相応でした。断熱性・気密性が低いため冷暖房が効きにくく、結露も発生しやすいことでカビやダニによる健康被害が心配な状況。また、給排水管など見えない部分の劣化もありました。暗く閉塞的なキッチンは使い勝手が悪く、料理をするのにも非効率。部屋数はたくさんあっても、生活導線を考えた水廻りのレイアウトや、適材適所の収納がなければ今の時代にふさわしい住まいとはいえません。ポテンシャルはあるけれど、現代の家としては住みにくい──。そんなヴィンテージマンションが抱えた問題をフルリノベーションによって解決しました。