Green House

戸建  /   エリア:福岡県  /   掲載日:2021-09-22

戸建  /   エリア:福岡県

掲載日:2021-09-22

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renovation image

不動産系YouTuberが今回の施主。まずは現地調査に行って驚愕した。たまに郊外で見かける廃墟(寸前?)の蔦に覆い隠された建築物だった。前所有者が持て余した空き家対策特別措置法のガイドラインでも”特定空き家”判断に至る放置空き家問題の一端である。蔦が入口を阻み、調査初日は内部に入れず断念したほど。それでも私共は愛着を持つため「GreenHouse」と呼び計画を進めた。蔦の根はサッシや外壁等、あらゆる隙間に根を張り、そこから害虫や雨水の侵入を広げていた。改修工事は外壁を50%剝がし内部を総スケルトンにし構造体調査から始めた。計画としては2階の床を減築し吹抜けにし建物荷重を減らし筋交い等耐力壁を増やし、耐震等級2を確保。更に温熱環境設計を入れUa値0.69W/㎡kを実現。間取りは元床ノ間をワークデスクにしYouTuberの仕事がしっかりできる環境、リビング充実を図った。天井高さが最高7.2mは圧巻の居心地を体現してくれる。不動産系YouTuberならではの視点から購入価格を限界に抑え、昨今の流れをくむフルリノベの手法を全て盛り込んだコストは同スペックの新築より推定1500万円ほども安く納まった。全国の”特定空き家”の解決の糸口になるのでは無いだろうか?蔦に浸食されたGreenHouseは“クラシゴト改革”を行い環境と人に優しい”真のGreenHouse”に生まれ変わった気がする。

BEFORE


before image

2020年8月の時点。郊外でたまに見るこの状況は、根がサッシ、外壁や軒裏などに浸食していて現場調査に入ることも困難な状態だった。自然に取り込まれる寸前の建物はもはや“建築物”とは言えず、誰もが懸念する物件だったが施主の着眼により他には無かった原点回帰とも言えるリノベーションが始まった。

Before

After

    • 部門
    • 1000万円以上
    • 間取り
    • 2LDK
    • 費用
    • 2100万円(税込)
    • 形態
  • 費用に含まれるもの
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1975年3月
    • 構造
    • リノベーション面積
    • 114.28
    • 施工期間
    • 4ヵ月
    • 備考