名もなき佇み、食と向き合う

戸建  /   エリア:福岡県  /   掲載日:2021-09-22

戸建  /   エリア:福岡県

掲載日:2021-09-22

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renovation image

以前は地下でレストランを営業していたフレンチのオーナーシェフ。日々追及し昇華されていく料理に対し、当初のままの空間に違和感を感じ始め、路面店へ移転を決意。移転先は木造2階建て、街の中のかつては賑わっていた飲食店の空き家だった。いつも食材と向き合うシェフはお客様にも最大限にそれを感じ取ってもらえる空間を目指す。仕様とする素材はシンプルに数少なく、でも相まって価値を発揮してくれる珪藻土と木。シェフ自ら探してきた巨大な桜のカウンターは巾1.4m、長さ9m、厚さ90mmの1枚板。樹齢500年という驚くべき存在は、触れただけでも背筋が伸びるほどに心を諭してくれる。国内外の作家物を中心に厳選されたカトラリーは桜のカウンターにしっかり馴染む。2階にワインセラールームを新設したことで豊富なワインがストックでき、その日の料理に合うワインが1皿ずつペアリングされ日々新しいマリアージュが生れる。料理も空間も余分なものは不要と云わんばかりに完成したフレンチはカウンター8席のみ。シェフ夫妻が提供するサービスは、料理はもちろんのことワイン、空間、時間、全てが崇高に、かつ朗らかで嬉々たるシナジーが生れる至極のものとなった。席数を減らし、ゆとりある空間と外気に面する構成は換気も良好、withコロナに於いて最高の移転となった。看板も出さず営業が始まれば、ほんのり明かりを通りに灯す。名も無き佇み、食と向き合う。

BEFORE


before image

木造2階建て、街の中のかつては賑わっていた飲食店だった。

Before

After

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • レストラン
    • 費用
    • 800万円(税込)
    • 形態
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1978年3月
    • 構造
    • リノベーション面積
    • 71.68
    • 施工期間
    • 3ヵ月
    • 備考