南仏の田舎のような、あたたかみのあるカントリー調のお部屋。使われている壁紙は、なんと13色!旦那様がフランスに住まわれていたときの記憶から、たくさんの色や素材を再現していきました。
いちばんネックだったのは、築古の物件によくある梁問題。「最初に内見したときは、大きな梁がせまってくる、というイメージでした」と奥様。構造上必要のない梁は取り除き、残った梁は壁に盛り込んだり隠したりすることで、空間をスッキリさせました。特に気になっていた玄関入ってすぐの梁も、引き戸の上部を、隣のドアの高さと揃えるトリックで、自然と壁になじんで見えるよう工夫しました。
コロナ禍で在宅ワークの多い旦那様には、個室の書斎を設けました。旦那様お気に入りの巣ごもりスペースになっています。
そのほかコロナ対策としても効果的なのは、洗面所を廊下につくったこと。帰宅後すぐ手洗いができるので来客時にも便利。廊下を広くとったことで、忙しい朝の支度時にも、ごちゃごちゃせず、スムーズに動くことができます。
リノベーションを終えて、「料理しながら、家族のいる部屋を見渡す時間が最高です」と旦那様からご感想をいただきました。キッチンの向きを変えたことで、リビングや部屋の景色全体を見渡せるようになり、お料理される機会も増えたそう。広々感じられる新しいお住まいで、ご家族とのびのび暮らしを楽しんでいただけますように。
BEFORE
とても明るく快適にみえるこのお住まいですが、実はリノベーション前にはいろいろな課題もありました。購入時には、リフォーム済みの物件でなんとなくきれいにはなっていたこのお部屋。ところどころ手を入れたつぎはぎのようなリフォームで、梁が多く、凸凹が多い印象。玄関、廊下の天井の高さも低く、気になっていました。
また築年数が古いため、配管や配線が老朽化していたり、浴室の基本構造上、ユニットバスの取り付けができないため、在来工法による工事が必要だったりと、少し難題もありでプランがスタートしました。