カフェを経営する旦那様はお店作りの経験が豊富。その経験からくるノウハウを盛り込んだリノベーション。
キッチンを使うお仕事だけにこだわりが明解。
天板は目立ちにくい素材を選び、油で部屋が汚れるのが嫌だからコンロは壁向きに。下ごしらえや洗い物は家族と会話しながらしたいから対面式に。リビング側からも立てるので、家族一緒に料理をすることもあるんだとか。
キッチン内の通路幅は2人立っても十分作業ができる90㎝。ご夫婦が背中合わせで作業ができるようになっていた。
カウンター上の吊り戸は海外事例からヒントを得て、低く大きいものに。小柄な奥様も使いやすくて、収納量もアップ。食器棚が必要なくなったんだとか。
室内窓のあるのは子供部屋。
室内窓のおかげでキッチンを超えて、窓がない暗めの玄関まで光が届いて、ほんのり明るい。この室内窓の高さは飲食店で用いられる“立てば視線が合うけれど、座るとプライバシーが保たれる高さ”を計算した。
お仕事柄、空間を最大限に活用しながら、動線や空間の使い方に気を配っている旦那様。クローゼットを一か所にまとめたのは、最小のファミリークローゼットのサイズにして、部屋をできる限り広くするためだそう。だが、一か所にしたことで洗濯物をしまうのも衣替えも楽になり、嬉しそうな奥様。その奥には多趣味の旦那様の城が。自分時間も満喫できるお部屋となった。
BEFORE
15年ほど暮らしているマンション。その間に結婚され、お子様が生まれ4人暮らしに。
お子様の成長と共に、使いにくいレイアウトと多少手狭だと感じていたそうだが、この決められたスペースでも工夫できるのではないか?とリノベーション会社に相談に行かれ、68㎡でどんなことができるのかを聞いてみたそう。