コンセプトは「ワークライフバランスからワークライフシナジーへ」。
首都圏から地方へ活動拠点の移行が進むなか、今後の東北での新たな活動拠点を担う施設となるべく、SOHO、アパートメント、ホテル、ワークスペース、シェアラウンジ、カフェ、イベントスペースからなる複合施設を企画しました。
本プロジェクトは、同協議会メンバーとして同じく仙台で活動する株式会社N’s Create.に、プロモーション企画で協業頂きました。よって従来以上に、東北の地に根強い企画へとつながりました。1階は、東京を拠点にホステル「Nui.」などを運営する「Backpackers’ Japan」のグループ会社「The Youth」が、ローカルラウンジ「Echoes」を出店。外との境界線を無くすかのように広がる大きな窓と縁側の席が特徴的で、空間だけではなく人同士もオープンでいられるようにと想いが込められた設計です。Echoesを起点に人と人とが出会い、新たなカルチャーやビジネスの発信をめざします。Blank・Echoesはオープンから話題のスポットとして多くの人々が訪れ、大町エリアに人の流れを作り出しました。Blankを舞台に各分野で活躍する企業が参画したことで、アフターコロナを見据えた、仙台・東北エリアの価値と魅力が高まり、今後の地方創生や持続可能な社会づくりに寄与すると確信しています。
BEFORE
仙台のメインストリート・青葉通り沿いに面した築46年の分譲マンション。仙台駅から徒歩圏内でありながら、広瀬川などの緑豊かな環境とせんだいメディアテーク等の文化・アートの発信施設にも近い場所にあります。大町エリアは古くから仙台城下の経済の中心として栄えていましたが、段々と賑わいが無くなっていきました。当初建替えの計画案もありましたが、近年の建築コスト上昇により断念し、この建物を地域のために再活用してほしいというオーナーの強い想いを受け継ぎ、本プロジェクトを始動しました。検査済証がない、旧耐震の建物のバリューアップに向け、構造・遵法性調査などの課題を解決するべく、実績のあるJapan.asset management株式会社の内山氏を迎え入れて活用方法を模索しました。また、ライフスタイルや働き方の多様化、マイクロツーリズム需要を見込んで、新たにホテル事業を取り入れる計画もしました。