ゆとりのない面積の中、効率の良い動線を造るために忙しい朝夕の動きを追いながらキッチンの配置を考察。ワークスペースとダイニングを組み込んだ2列型のキッチンを選定しました。キッチンに立ちながら子供を見守れること、更に仕事をしながらでもお子さまの様子がうかがえるよう広い視界を確保した対面型のスタイルを取り入れ、その終わりにはパントリーを設け、片付けも手早く終わらせられるようにしています。家事と仕事と子育てをハイブリッドでこなせる短く単純な動線ができました。母や妹がよく遊びに来るので6人一緒に座れるスペースが欲しいというご要望に、キッチン前に長いカウンターを設けてテーブルと繋げ、家事動線を邪魔することなくお互いの顔が見える形で席を配置しています。オープンとなるワークスペースには目隠しできるフラップ扉の吊戸棚と飾り棚を設け、間接照明とブラケットライトで印象的に演出。振り返れば対面キッチン越しにリビングも見渡せます。無垢材を自然塗料で仕上げたリビングの床にはソファを置かず、お子さまがブランコで遊んだり自由に走りまわれるスペースにしています。当初からご要望のブランコを安全に使っていただけるよう取り付ける梁を鋼板で補強し、位置の変更やハンモックなども取り付けできるよう金具がつけられる孔を多数設けました。