兵庫県川西市にある、山々に囲まれたけやき坂の地にてスタートした再販リノベーション。最寄り駅までの距離が遠く、アクセス面は不便だが、そのハンデを楽しめる工夫を施した。コンセプトは「アウトドアを楽しめるアメリカ西海岸テイストの家」。
アメリカではよく、ロサンゼルスやサンティエゴの人々は、スローライフを送る人が多いと言われている。豊かな自然の大地でゆったりとアウトドアを楽しむ人が多いからだ。本物件もアメリカ西海岸の人々に倣い、都会の喧騒から離れ、ゆとりあるアウトドアライフを楽しみたい人を呼び込めるようにした。
ナラの突き板フローリング、天井の木梁躯体現し、ラワンベニヤのキッチンや棚、オリジナルの木製建具など、素材感のある木材料と白のクロスやサブウェイタイルでシンプルにまとめ植物がよく映えるようにし、アメリカ西海岸を思わせる開放的でナチュラルなテイストへと仕上げた。さらに、元は独立した書斎だった床と壁を解体し、約5.5畳の広々としたアウトドアを楽しむ土間も造った。可動式の造作棚を3箇所に配置し、靴はもちろん、アウトドアグッズも十分に収納できる容量を確保した。そして外構計画。植わっていたヤシの木を活かすため、サイディングの外壁色は、西海岸の海を想像させるブルーを採用。道路に面する植込みスペースは、カリフォルニアでよく見かけるロックガーデンの雰囲気に仕上げている。
BEFORE
もとは2世帯だった築15年の木造住宅。1階と2階に分かれていた水回りを1つにまとめ、1世帯用の物件へと変更しました。