築20年の住居をリノベーションした空間はご夫婦待望の整体院。
店の扉を開けると、喧騒から抜け出たような落ち着きのある空間が広がる玄関。大きな柱が待ち構える待合室などこだわりが随所に見られます。
「外国人ですら日本の畳で落ち着いたり、なぜか古民家に懐かしさを感じるという感覚は国や年齢問わず、みんな一緒だと思う」と考えるご夫婦。整体院の空間は古民家テイストで来る人を癒す空間へと生まれ変わりました。洋建築の建物を古民家テイストにするために、年代物の建具などを揃えるこだわり。玄関入って正面に見えるゴールドの壁はご主人がご自身で塗装されました。
こだわりはデザインだけではありません。
長く使われた古き良きものへの愛着、日本お土で育った材種の生命力など「語れる空間にしたい」という気持ちから、素材にもこだわりました。床は杉のフローリングを採用し、足触りの良い空間に。柱や梁なども無垢材を使用。造作キッチンは沖縄に縁のあるご夫婦のために花ブロックを採用し独特の風合いに。
ご夫婦が目指した「語れる空間」はこだわりの癒し空間に委ねた五感で静かに感じられる瞬間です。この整体院に足を運んだらきっと自然のエネルギーを感じ、大木と会話ができるかもしれません。
BEFORE
築20年。RC造の一階部分は店舗になっており、2~3階が住居となっていた。南側は大きな吹抜となっており、陽がたくさん入る明るい空間だったがスペースが大きすぎるため持て余している状態だった。今回のリノベーションでは店舗併用を計画していたため、吹抜部分を潰し2階は店舗、3階を住居とした。