■築42年の戸建て木造に独居していた高齢の父と、遠方に暮らしていた娘が同居を機に中古マンションを購入し、リノベーションする事に。
■「リノベーションで娘と二人暮らしになる事への抵抗が無くなり、楽しみな気持ちが持てた事に感謝。」「寝室の扉以外は全開にして、少しでも長く一緒に楽しく父と暮らせそう。」との言葉を頂いた。
■壁式ＲＣ構造体の壁梁の制約の中、光も風も届かなかったキッチンを明るく快適な会話の場となるよう、採光通風を取り入れる間取りに変更。父娘のプライバシーにも配慮しつつ洗面室と洗濯室勝手口をワンルームとし、回廊出来る動線とした。
■今後の介護、在宅治療をふまえ、娘のテレワーク、起業なども考慮し調湿消臭の壁材や床暖房採用など「通風・採光・温熱・通信環境」の向上を目指した。
■低層マンションの１階という事で、防犯上の＋αをとのご要望があり、南窓にフィルム（飛散防止・防犯・ＵＶカット）、一部内窓、消音カーテンレール等の設えでマンション生活に不安のある高齢の父へのストレス緩和へ配慮した。
■立地が南方向に緑地公園（傾斜地）と隣接しており、桜・紅葉・リス・鶯と借景が素晴らしく、二人で心おきなく楽しめるようにとゆったりとした空間を可能にした。部屋には、亡母の帯や80年前の祖母の嫁入り道具がリメイクしてディスプレイされ、静かな時間が流れていく。