ますます加速する暮らし方の多様化、人の数だけある価値観と想い。
固定概念にしばられず”好き”を追求、「暮らし」をリノベして、「豊かさ」を手に入れたご夫婦。リノベーションコンサルタントが旗を振り住まいづくりがスタート。完成した空間も、それをつくるための過程もおふたりだけの服を仕立てるようなオーダーメイドなプロジェクトです。
ご夫婦は、丁寧に住み継がれきたヴィンテージマンションを第一印象で気に入り、すぐに購入を決意。高台の斜面に建つマンションにエレベーターはなく、7階分の階段をのぼった先にある住戸には、空につながる抜群の眺望と、鳥のさえずりが聞こえる森のなかのような自然と静寂があります。
おふたりがパートナーに選んだコンサルタントは、物件購入サポートを皮切りに、プロジェクト最適な建築家、施工者をマッチングしてチームを組成、プロジェクトとして全体をマネジメントしました。チームが設計に集中できるよう、各者の役割の明確化、コスト・マスタースケジュール・リスクの管理を広い視野で把握し、おふたりにとっての利益追求に常に目を光らせる仕組み。
プラン、色・素材の微妙な風合い・バランス、ディテールひとつひとつにこだわり、建築家、施工者、コンサルタントと打合せを重ね、10ヵ月にも渡るものづくりの過程をとことん一緒に楽しみました。理想の暮らしを実現させた「暮らし」そのもののリノベーションです。
BEFORE
ご夫婦ともにアパレルのお仕事をされており、元々は、築15年程度の約70㎡のマンションにお住まいで、その住まいにも愛着はあったものの、毎日の暮らしの満足度をあげるために都心から少しだけ離れたこの場所、この建物を選んだおふたり。
スキップフロアの既存住戸は、4つの個室とクローズドキッチンで構成さていました。
暮らし方において、元の住まいでは実現が難しかった、お持ちの洋服たちや靴とよりよい関係を築くこと、気の置けない仲間たちと集まる楽しい時間、ゆったり過ごすリラックス時間、集中して仕事をする時間、ライフスタイルの変化に合わせてフレキシブルに住みこなしていける空間、物とのいい距離感と、それぞれの理想の時間の過ごし方を実現させること、住戸特有の高い天井高さと、開放感、明るさをいかに最大化するかが課題でした。