ここ数年の在宅・リモート、来客に対応するため、隠せるキッチン、隠せる収納、隠せるテレビ、アートを魅せる、隠せる、ガラスの向こうと繋がる、、、など生活感をコントロールできるようにしました。間仕切り壁のように空間を分節し、壁面に組み込めばその場所に必要な機能を付与することができる「装備としての壁」という概念をル・コルビュジエが探求したことに注目し、彼が主張した自由な平面、自由な立面を活かしながら壁や棚、収納を生活シーンや生活スタイルの中で調整できる空間に仕上げました。
「休息の時、ゆったりとしている時に、自分の家で、何かを考えることができる歓びを持つことができるのではないでしょうか。これが本質です。何かを考えるということが。」（ル・コルビュジエ）。今後も働き方や生活様式が変わっていく中で、自分の家で何かを考えることができる歓びを感じ続けられる空間になることを願っています。