築年数を経た中古マンションを取り壊すのではなく、世代を超えて安全かつ快適に住み継ぐことができる、サスティナブルな住まいづくりを目指しました。
不具合の改修を行うリフォームと違い、グレードアップするためのリノベーションを行うためには、所有者の同意や工事費用を所有者全員で支払う必要があり実現が難しいとされています。さらに所有者ごとの細かな対応や、騒音などのトラブルなどに、臨機応変に対応する必要があり、経験と知識が必要なプロジェクトとなりほとんど手がけられていませんでした。
そこで、今回グローバベイスで立地、管理状況など独自の仕入れ基準を満たした中古マンション1棟を買い取り、専有部だけでなく共用部全体の改修計画や管理規約の見直しを立て資産価値の向上を図っています。
駐車場,駐輪場の計画を見直すことで、使い勝手を良くすることはもちろん、駐車可能なキャパシティの増加、宅配ボックスや、安定したネット環境などを完備し、物件購入時にニーズの高い機能を加えることで、将来の売却時にもリセールバリューが高くなるようなリノベーションを施しています。
物件の使える部分は利用し、改修すべき箇所を改修することはもちろん、新たな価値を創造するリノベーションを専有部共用部全てに施すことで、都心の中古マンションに求められる新たなニーズに応え、次の世代へと受け継がれる住まいにしています。
BEFORE
マンションの顔であるエントランスには、これまで無機質な入口としての機能のみある状態でした。エレベーターは従来の油圧式のもので、設備室など共用部の面積を大きくとるタイプのものでした。各住戸はキッチンが北側の奥に壁を向いて設置された昔ながらの間取りでした。家族が集まるリビングスペースには窓が無く、全体的に暗い物件がほとんどでした。トータルして快適性やセキュリティ、機能面をリノベーションで向上できるポテンシャルを秘めていました。