”なんだかやっぱり勿体ない様な気がして”
奥様がそうおっしゃったのは工事を約1か月後に控えた打ち合わせの時でした。
それまでは間取りを大きく変えてのフルリノベーションを前提に計画を進め、
出来ている間取りは、使い勝手が良くて格好良いと思えたプラン。
でも、自分たちの住む部屋の為に使えないわけではない壁や床を大幅に壊して捨てて、また新しいものをつくって…
そのことを疑問に思っての発言でした。
そこでリノベーションの計画は一転、できるだけ今あるものを生かす方向へとシフトチェンジ。
間取りはほとんど変わっていません。
”この小さな部屋だってウォークインクローゼットと呼んでしまえばそう使いますよね。ちょっと広いけど余裕があってアパレルみたいに出来そう!”といった具合に、ご夫婦持ち前のおおらかさで柔軟に打ち合わせが進みました。
結果としてコストカットにもつながったので、その分は共働きのご夫婦の毎日の暮らしを快適にするため住宅の性能UPへ。
きれいに仕上がらないかもしれないけれど、今後自分たちでも補修出来るように、と内装仕上げの塗装はDIYで毎日お仕事後にこつこつと仕上げられていきました。
自分たちに本当に必要なことはなんなのか、過不足がないようその都度じっくりと考えることのできるご夫婦が作り上げた空間。
物が入って生活感が出てくる度に素敵なお部屋へと進化しています。
BEFORE
専有部に3面の窓があり、明るく風通しの良い物件。
一目で気に入り、即決で物件の購入を決めた