







リノベーション予算を抑えることで、QOLアップと資産形成につながる場を実現しました。コストを抑えるために間取りや設備選定にはこだわりつつ、同時にデザイン性も意識。ウィリアム・モリスのアクセントクロス、廊下部分の三連アーチなど、リノベらしいアイデアを多数採用しています。
コストを意識したとは言え、その前提は「気持ちの良い生活空間」の実現です。そのため各居室には内窓を設置し、断熱性能はしっかり向上。使いやすいサイズの住宅設備を配置し、現代的な暮らしの場へとアップデートしました。
実は、シングルこそ「将来に向けた資産づくり」が重要です。本宅を購入して35年の住宅ローンを組んだ場合、管理費や修繕金を足しても近隣にある同グレードの賃貸より支払いは安く済みます。iDeCoやNISAで一般的となった分散投資の考え方を、これからは「自宅=不動産」でも活用すべきではないでしょうか。
もちろん、そんな難しいことを考えなくても、そもそも「毎日がワクワクする空間」であることが大前提です。画一的な新築と比較し、それぞれが「一点もの」である「中古+リノベーション」の供給が増えることで、生活者はより自由になるはず。新築思考の強い日本の生活者がもっと自由になるには、頭で理解するだけでなく、体験することが重要です。だからこそ、二つの価値を兼ね備えたモデルルームを実際に作り上げました。
BEFORE
一人での生活が当たり前となった時代。それでも、世の中で販売される物件の多くはファミリー向けです。都心部ではシングル向けの新築も増えつつありますが、土地や建築費の高騰を受けて極端にサイズダウンしています。また、買取再販の物件が増えているとは言え、既存間取りをベースにした「コスト優先」のリノベーションが多数です。立地は優れているものの、間取りや内装が生活者のニーズと合っていないままでは、有効な不動産再生とは言えません。中古物件が増え、生活者の暮らしが多様化しているからこそ、供給者側にもより高いレベルの設計、デザイン、施工力が必要とされています。

