動かない壁と、動き回る家族。

戸建  /   エリア:北海道  /   掲載日:2026-08-31

戸建  /   エリア:北海道

掲載日:2026-08-31

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2×4工法は、構造壁を簡単には動かせない。

でも、この家には約45坪の広さがあった。そこで壁を大きく動かすのではなく、今ある空間の中に、家族それぞれの居場所をつくっていった。

LDKには約4.2mの造作カウンター、壁一面の本棚、造作ダイニングテーブル、小上がり和室、薪ストーブ。広いキッチンの一角には約4帖のファミリークローゼットを設け、玄関・キッチン・洗面の中間に配置した。

2階の14帖の洋室は、構造を現場で確認しながら新しい入口を設け、二つの子ども部屋へ。それぞれにロフトベッドと机を造作し、コンパクトながら立体的に使える空間とした。

性能面では、既存の充填グラスウールを生かしながら外側に板状断熱材を付加し、窓も更新。既存のパネルヒーターは残し、LDKには地元・江別のレンガを使った薪ストーブを加えた。まだ使えるものは残し、必要な性能だけを足している。

完成から数か月後に訪ねると、子どもたちはリビングのカウンターで宿題や動画を見たあと、本棚から本を取り、小上がりへ移り、ホワイトボードに絵を描いていた。夜には、ここに家族4人で布団を敷いて寝ることもあるという。

構造によって動かせない壁があっても、家族が使える場所は増やせる。
壁を動かすのではなく、暮らしの居場所を増やす。そんなリノベーションになった。

BEFORE


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1996年築、延床148.86㎡、約45坪の木造2×4住宅。お客様と初めて内覧したとき、最初に気になったのは、その工法による構造壁の制約だった。

ところが中に入ると、1階には広いキッチン、ダイニング、リビング、その先に和室2部屋。玄関や階段にもゆとりがあり、2階には約14帖の洋室と約7.5帖の和室があった。ここまで広ければ、壁を抜くことにこだわらなくても、家族4人の暮らしはつくれる。そう思えたことが、この物件を選ぶ後押しにもなった。

ただ、約45坪あるので、手を入れる範囲を広げるほど工事費も大きくなる。そのため、既存の断熱材やパネルヒーター、カスケードガレージは状態を確認して生かし、壁もできるだけそのまま使うことにした。

今ある広さをどう生かすか。家族4人がどう暮らすかを考えていった。

Before

After

    • 部門
    • 2000万円以上
    • 間取り
    • 4LDK
    • 費用
    • 4000万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 性能向上リノベ 実施
  • <断熱性能>UA値:0.65→0.38W/㎡K
  • <耐震性能>該当なし
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 屋外 / 断熱改修
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)
  • エアコン

物件情報


    • 築年月
    • 1996年6月
    • 構造
    • 木造2×4工法
    • リノベーション面積
    • 148.86
    • 施工期間
    • 4ヶ月
    • 備考
    • 既存の壁や階段は大きく動かさず、パネルヒーターや車庫も状態を確認して既存利用。既存壁内のグラスウール16K約100mmを生かし、外側にネオマフォーム40mmを付加。小屋裏にはグラスウール100mmを追加し、窓はAPW330 Low-Eへ更新した。フラット35リノベの省エネルギー性能を一つの目安として計画している。

CREDIT