







【After】
出入口には、回収された色とりどりの廃ガラス瓶を再利用したベンチを設置。夜はゴミ収集を支える基地でありながら、昼は地域の誰もが腰を下ろせる場所へとひらいた。
捨てられた瓶は街を彩る風景となり、ペットボトルはシャンデリアとして光へと生まれ変わる。
内部には木質素材や曲線、間接照明を取り入れ、夜間労働を終えた従業員を穏やかに迎える環境を整えた。
廃棄物処理とは、社会の外へ出されたものを再び内側へ戻す営みでもある。その循環の思想を建築へ置き換え、地域との距離を縮めながら、清掃業への親しみと働く人の誇りを同時に育む。
閉じた産業施設を、街の風景へと変えるリノベーションを目指した。
BEFORE
【Before】
清掃業は、都市の暮らしに欠かせない存在でありながら、施設は塀で囲われ、業務は深夜に行われることも多く、地域からは顔の見えにくい存在だった。
既存の車両基地とオフィスも街に対して閉じられ、働く人と地域住民との接点はほとんどない。
社会から排出されたものを回収する仕事そのものが、どこか街の外側に置かれている。その距離を、建築によってどう縮めるか。
この問いから計画は始まった。

