最期の一秒まで

マンション  /   エリア:愛知県  /   掲載日:2026-08-27

マンション  /   エリア:愛知県

掲載日:2026-08-27

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このワンルームで暮らすのは夫婦と愛犬ロビンである。リノベーションに求めた条件は、「家にいることが気持ちよいこと」「互いの気配を把握できること」「必要な物にすぐ手が届くこと」「清掃や家事が容易であること」「好みの家具やアートに囲まれること」「愛犬と快適に過ごせること」「各自が別の作業をしながら同じ空間にいられること」である。 奥様は元パタンナーで、現在も裁縫を続けている。カーテンは奥様の製作による。二人は生活感を排したモデルルームや流行のインテリアではなく、家具、絵、植物、雑貨を組み合わせ、自分たちの基準で空間を構成している。必要としない物は積極的に手放し、心地よさを保つ選択を続けてきた。二人と愛犬が無理なく過ごせる環境を整えたワンルームである。 この空間には、何かあった際に互いの変化にすぐ気づけるという一面がある。 ワンルームで暮らすためには「二人が仲良くいること」と述べる。その秘訣は各自がマイペースでいること、互いを尊重すること、あと一つは「諦め」だと冗談交じりに語る。家具の配置にもその姿勢が表れる。各自のベッドや所有物は部屋の対角線上に置き、家具で緩やかに領域を分けながら、その間を共有スペースとして成立させている。奥様が裁縫を行う横で、ご主人がコーヒーを飲む。別の行為をしながら同じ空間にいる。
これこそが最後の一秒まで共に暮らすために選び取られた間取りに他ならない。

BEFORE


before image

夫婦はこれまで複数の土地を移り住んできた。ご主人は池袋の繁華街近くで育ち、26歳で目黒へ移り、桜の見える住まいで暮らした。50代になると東京に魅力を感じなくなり、「海の前で暮らしたい」と沖縄へ移住した。自宅からは海と夕日が望め、12年を過ごしたのち福岡へ転居。マンションを購入し、自分たちのスタイルで改修しながら10年暮らした。 75歳を前に再び住まいを検討し、「これからは飛行機ではなく電車で移動できる場所がよい」と、東西への移動が容易な名古屋を選んだ理由である。そこで出会ったのが、価格が手頃で窓の多い角部屋の築古マンションだった。周辺環境は穏やかで、年齢を重ねても安心して暮らせると感じた。細かく仕切られた3DKだったが、採光条件からワンルーム化が可能と見込み購入を決めた。
様々な場所で暮らした二人が終の住まいとして選んだのは、特別な風景や環境ではなく、「一番気持ちのいい家」である。

Before

After

    • 部門
    • 1000万円未満
    • 間取り
    • 1ルーム
    • 費用
    • 990万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)
  • 照明器具

物件情報


    • 築年月
    • 1973年1月
    • 構造
    • RC
    • リノベーション面積
    • 67.10
    • 施工期間
    • 2ヶ月
    • 備考

CREDIT