間取り図には、写らない。

マンション  /   エリア:北海道  /   掲載日:2026-08-27

マンション  /   エリア:北海道

掲載日:2026-08-27

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renovation image

BEFOREとAFTER。
二枚の間取り図を並べても、大きな違いはない。
それは、このリノベーションで変えたかったものが間取りではなかったからだ。
変える必要のないものは変えない。
既存の防音室はその性能を活かし、必要な部分だけを慎重に改修した。
その代わり、徹底してこだわったのは、素材と光、そして納まり。
床には木目や節を楽しめる無垢材、天井には羽目板、玄関とキッチンにはタイル、均一ではない素材そのものの表情を空間の主役にした。

素材を選ぶのは、デザインの始まり。
どう光を当て、どう納めるかまでが、建築だ。

キッチン、天井、収納の棚裏には間接照明を忍ばせ、光源を見せず、木目やタイルの凹凸に生まれる陰影を引き出した。
羽目板天井の点検口は切れ目だけが見えるように。建具枠下の敷居は見付10mmまで細くしながら、壁内では厚みを持たせ強度を確保。
素材の取り合い、コーキングの色、配線や設備の見え方まで整えた。
見せたいものには、光を。
見せたくないものには、技術を。
図面には表れない場所にも、素材を選ぶ理由があり、光を置く理由があり、1ミリを納める理由がある。
変えたのは、間取りではない。
暮らしの質感だ。

BEFORE


before image

間取りに、大きな不満があったわけではない。
回遊できるキッチン、各室の配置、そして既存の防音室。
今の暮らしに活かせるものは、すでにそこにあった。
だから、すべてを壊してつくり直すことはしなかった。
一方で、床、壁、天井、照明、そして素材同士が出会う細部には、まだ変えられる余地がある。

変える必要のないものは、変えない。
変えるなら、徹底的に質を上げる。

間取りという「形」ではなく、素材の手触り、光と影、そして数ミリの納まりまで。
このBEFOREから始まったのは、図面の変化では測れないリノベーションだった。

Before

After

    • 部門
    • 2000万円未満
    • 間取り
    • 3LDK
    • 費用
    • 1750万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1988年12月
    • 構造
    • 鉄筋コンクリート造
    • リノベーション面積
    • 70.95
    • 施工期間
    • 3ヵ月
    • 備考

CREDIT


  • 札幌アポロ株式会社/Lig works