距離をデザイン|ふたりの”一人暮らし”

戸建  /   エリア:大阪府  /   掲載日:2026-08-27

戸建  /   エリア:大阪府

掲載日:2026-08-27

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実家というストック住宅を現代のライフスタイルに合わせてアップデートすることは、自分たちの心地よい暮らしを実現するための絶好の機会でした。
本プロジェクトの真骨頂は、母と娘それぞれの「一人暮らし」を一つの家で両立させる拠点へと進化させた点にあります。2階には新たにキッチンとシャワー室を新設し、個人の生活インフラを独立して確保することで、お互いのプライバシーを守りつつ干渉し過ぎない自立した暮らしが可能となりました。新設したキッチンには室内窓を設けることで、住まいの奥まで明るい自然光が届くようになり、心地よい風が通り抜ける通風性も格段に向上しています。また、シャワー室は、鉄骨造特有の揺れによるひび割れや漏水を防ぐため、タイル下地にバスパネルを採用しました。施主自らが時間をかけて選んだ磁器タイルやニッチをあしらい、ガラスドアで仕切ることで、毎日の気分を高めてくれるホテルライクで上質な空間へと仕上げています。
既存の余剰空間を有効活用し、理想の住まいへと更新する。個の尊重が叫ばれる一方で、完全な一人暮らしの孤独感や生活コストに対する不安を抱える現代において、この「付かず離れず」の住まいは一つの最適解と言えます。単なる物理的な間取りの変更を超えて「心地よい距離感」をデザインしたこのリノベーションは、これからの二世帯住宅や家族の暮らし方に新しい選択肢を提示しています。

BEFORE


before image

1994年築の鉄骨造2階建て。長年一人暮らしをしていた娘が転職を機に実家へ戻り、母との二人暮らしをスタートさせました。これまで1階を母、2階を娘のそれぞれの生活拠点として使用していました。一緒に過ごす時間も長く、仲の良い2人。それでも、互いの生活リズムの違いに小さなストレスを抱えることも。また、築年数の経過に伴い水回り設備全体が老朽化し、使い勝手に課題を抱えていました。
今回の計画では、母娘それぞれの生活リズムを尊重し、各階で独立して快適に暮らせる環境を整えることを最も重要なテーマとしました。単なる設備の交換や修繕にとどまるのではなく、それぞれのライフスタイルや好みをデザインに反映。これから先もずっと長く、そして心地よく過ごしていけるような空間づくりを目指しました。

Before

After

    • 部門
    • 2000万円未満
    • 間取り
    • 3K+WIC
    • 費用
    • 1096万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 水まわり / 居室・その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


CREDIT


  • 株式会社アートアンドクラフト 椋本智恵 田端亮介