干渉しない。でも、ひとりにしない。

戸建  /   エリア:兵庫県  /   掲載日:2026-08-23

戸建  /   エリア:兵庫県

掲載日:2026-08-23

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明石の市街地に建つ鉄骨3階建て。二世帯で使われてきた家を、家族4人の暮らしへ住み継ぐリノベーションである。

手狭さの解消に、それぞれの広い個室を——と空間を細切れに区切れば、限られた階数と面積では、すべてが中途半端になる。発想を反転し、2階の全フロアをLDKに充て、住まいの〈面積と質〉をここへ集中させた。駐車場と玄関だけだった1階へ浴室を移設して洗濯室を新設し、個室はすべて3階へ。建物全体の役割を編み直した。

もうひとつの柱が収納である。以前は1フロアに家族4人分の家財が押し込まれていた。今回はウォークスルーパントリー、LDKの家具収納、各個室のクロゼットと、動線上に十分な収納量を配置。個室の広さより収納容量を優先したのは、家族が集まるLDKの〈静けさ〉を守るためだ。生活の情報量が表に出ない空間では、互いに過度に踏み込まず、しかし気配はゆるやかに繋がる。同じ場にいながら、それぞれが読書や仕事、会話を楽しめる。干渉しない。でも、ひとりにしない——その距離感を、間仕切りではなく、空間の奥行きと光と収納で設計した。

親の住まいを子世帯が受け継ぐ場面は、全国で増えていく。個室を増やすのではなく、集まる場に投資する。それが、住み継がれた家をもう一度「家族の家」にする方法だと考えている。

BEFORE


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二世帯住宅として建てられた鉄骨3階建て。各階が世帯ごとの役割で固定され、細かく仕切られた間取りは、4人家族がともに過ごす場を持たなかった。1階は駐車場と玄関のみ。家財は3階の1フロアに押し込まれ、収納の不足が暮らしの表面にあふれ出していた。躯体は健在で立地も良い。しかし「家族の家」としての骨格は、まだこの建物に与えられていなかった。

Before

After

    • 部門
    • 2000万円以上
    • 間取り
    • 3SLDK
    • 費用
    • 4000万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 性能向上リノベ 実施
  • <断熱性能>断熱等級6以上、内窓設置
  • <耐震性能>該当なし
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 断熱改修
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 2008年3月
    • 構造
    • 鉄骨
    • リノベーション面積
    • 176.80
    • 施工期間
    • 6ヶ月
    • 掲載会員企業
    • 株式会社seki.design
    • 備考

CREDIT


  • 設計監理/株式会社seki.design 石 憲明
  • 施工/株式会社須々木工務店
  • photo/Akiyoshi Fukuzawa