Co-station 旧駅舎が生まれ変わる「共存する拠点」

その他  /   エリア:東京都  /   掲載日:2025-09-19

その他  /   エリア:東京都

掲載日:2025-09-19

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近隣住民の記憶になじむ駅階段や、駅員の仮泊所として使われた個室、その間取りや設備を極力残し活用することで、懐かしさを感じながらも機能的な空間を追求。「Co(共存)station(拠点)」の実現を目指した。

かつての駅階段はそのままエントランスへの動線として活用、壁面に駅看板を思わせる意匠を加えることで懐かしさに加えワクワク感を演出。仮泊所の個室空間は、一部を除き既存の間取りを最大限活用し16戸のレンタルオフィスへと転換した。
残るスペースには、東武線を走る特急電車をモチーフに、新旧イメージを共存させたソロ仕様のコワーキングスペースを新設。多様化する働き方と、ベッドタウンとして機能する地域特性から、テレワークや趣味勉学に対応し、住民の仕事と暮らしを密接にする「拠点」としての役割を果たすことに注力した。

成果として、オープン間もなく16戸のレンタルオフィスは満室、コワーキング会員も想定を上回るスピードで集まるなど、ターミナル駅ではない竹ノ塚において高い収益性を実現。また、天井の一部分のみ解体して既存の配線や設備を調査し、消防設備や照明備品などをなるべく再利用することで、コストと工期の大幅な削減を可能にした。

当リノベーションが、地域への貢献と高い事業性を両立した再生モデルケースとなることを願う。

BEFORE


before image

かつて竹ノ塚駅の駅ビルとして地域に親しまれてきたこの建物は、東武伊勢崎線(竹ノ塚駅付近)連続立体交差事業に伴い新たな駅舎が生まれたことにより、その建物の一部を鉄道運行に資する施設として利用する存在に。長年にわたり近隣住民の記憶に深く刻まれてきた駅階段や、駅員仮泊所といった鉄道ならではの空間は、駅舎としての役目を終えた後も当時の姿のまま、その再活用方法は未だ模索途中にあった。
駅徒歩1分、バスロータリーにも面する良好な立地はまさに「竹ノ塚の魅力的な余白」。
目指すは、近隣住民の思い出の駅ビルという歴史的価値を保ち、機能性と地域への愛着や懐かしさが共存するリノベーションであると考えた。

Before

After

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • 2F/3F
    • 費用
    • 3135万円(税込)
    • 形態
    • 賃貸リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1968年11月
    • 構造
    • S造
    • リノベーション面積
    • 517.59
    • 施工期間
    • 2か月
    • 備考

CREDIT


  • 株式会社WOOC 代表取締役 阪谷泰之 開発担当 関戸 信之亮 設計担当 真下 遼 施工管理担当 北條 和人