「スクリーンで映画やドラマを楽しむ日は、おつまみとワインを用意したり、作品の中でおいしそう！と感じた料理を再現してみたり……」。まるで映画館に住んでいるかのような楽しい暮らしぶりのご夫妻が、このリノベーションの主役です。ダイニングバーのようなリビングには、天吊りのスクリーンにプロジェクターで大きく映像を映し出すことができ、隣接するキッチンはふたり並んで料理できる“暮らしに欠かせない場所”です。

海外のシアターや映画館、レトロな小物が大好きというおふたり。ニューヨークやロンドンで出会った演劇作品にも影響を受け、「好きな映画監督はウェス・アンダーソン、ウディ・アレン、ティム・バートン」と語ります。リノベーションを始めたのは「古いお家を活かして自分たちの色に染められるなら、新築よりもずっとわくわくする！」という想いからでした。そうして出会った戸建ては、趣味のアイテムもたっぷり収納できる2階建て。

「ふたりでよく観る海外映画に出てくるようなお家に憧れて、壁を白くするのは洗面スペースだけと決めていました」と語ります。空間ごとに緑、赤、ネイビーとテーマカラーを分け、ご夫婦それぞれの“好き”を細部まで反映したカラフルな仕上がりに。暮らしの中で出会う新しい「好き！」も少しずつ仲間にしながら、これからもアップデートを楽しめる家になりました。