リノベで誘う地方居住

マンション  /   エリア:福岡県  /   掲載日:2025-09-19

マンション  /   エリア:福岡県

掲載日:2025-09-19

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1日700~1000隻行き交う船を臨む関門海峡の港町「門司港」。バルコニーから海峡に触れそうな地方都市ならではの稀有なロケーションのマンション一室の買取再販リノベーション。築35年超の既存住宅が新車価格以下で流通する地方都市の現実に対し資産価値を再構築し、地域ストックの再生モデルを示すことを目的とした。

海峡両岸で観光再開発が進行しており、短期滞在だけではなく二地域居住の受け皿としても寄与する計画とするため、従来は海峡に面していなかったリビングダイニングと寝室を海峡側へ再配置しスイートルームを思わせる抜け感と快適な動線でベッド上から海峡と対話出来る空間とした。
塗壁と建築化照明、無垢材など素材とディテールで質感を高めつつ、給排水管や断熱材、二重遮音床の更新、Low-E二重窓新設といったインフラ改修を施し意匠と性能を両立。ブティックライクの造作クローゼットや水廻りは二拠点として所有する悦び・ゲストを招きたくなる空間とした。

本リノベーションは地方都市の住宅ストックを単なる住まいとしてではなく、本宅からウィークエンドハウス、セカンドハウス、創作活動拠点といった多様な用途へと展開しうる柔軟な住まいとして再定義。地方への人の流れの創出・拡大を図り、新たな価値と可能性を創出する前衛的な買取再販リノベ邸宅が、歴史と風景に抱かれた港町「門司港」に誕生した。

BEFORE


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住宅不足を背景に効率的に企画販売された既存間取りは、海峡目前という稀有な立地とは対照的に狭く暗いリビングダイニングや廊下と玄関が印象的だった。高齢化率が政令指定都市で全国トップの地方都市だからこそ落ち着いた住宅価格であり、国全体で人口が減少する今こそ、「定住人口」は増やせなくても、二地域居住したくなるような、対岸で建設中の大手リゾートホテルの一室に泊まるとは別の価値を創出するリノベーションを目指した。主な生活拠点とは別の生活拠点をもうける暮らし方である「二地域居住」など多様なライフスタイルの視点のきっかけを本リノベーションが担う壮大なプロジェクトと位置付けた。

Before

After

    • 部門
    • 1500万円以上
    • 間取り
    • WIC+スイート
    • 費用
    • 2000万円(税込)
    • 形態
    • 再販モデル
  • 性能向上リノベ 実施
  • <断熱性能>Low-E内窓新設+外壁面断熱材追加充填
  • <耐震性能>該当なし
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体 / 水まわり / 居室・その他 / 断熱改修 / その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)
  • 家具・インテリア

物件情報


    • 築年月
    • 1988年12月
    • 構造
    • SRC造
    • リノベーション面積
    • 68.67
    • 施工期間
    • 3ヶ月
    • 備考

CREDIT


  • プロデュース・空間デザイン:OLDGEAR
  • 販売:有限会社ひまわり
  • 施工:SR WORKS
  • 竣工撮影:uruphoto