アフタービフォー

マンション  /   エリア:新潟県  /   掲載日:2025-09-18

マンション  /   エリア:新潟県

掲載日:2025-09-18

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「ビフォーアフター」という言葉は、一般的に「ビフォー」より「アフター」の方がいい状態である。その「ビフォー」に既に価値がある場合、どうリノベーションするべきか?そんな事例である。2020年に当社施工のR1住宅適合マンションの一室がオーナー様の諸事情により売却されることになった。その一室を新たに購入したご夫婦は、設備機器、間取りは刷新されており魅力を感じているが、目に見える仕上げ部分が以前住んでいたご家族のように住みこなせるか不安であった。そこで、現存する要素を引き算することで、「空間のリセット」を計画していった。元々、オークのパーケットフロアとコンクリート素地の天井、壁でどこか懐かしい雰囲気のある空間だった。それをほぼ全て白とグレーの無彩色で覆い、造作家具も造作洗面台も塗りつぶしていった。無彩色な空間は無個性であり、緑が映え、新しいソファやダイニングテーブル、家電類も受け入れてくれる。空間も気持ちもリセットして以前の面影の無い新生活を迎えられた。過去に優良なリノベーションが施された物件はすでに付加価値があり、見た目をリセットできれば心機一転自分らしく暮らしをはじめられる。リノベーションの業界において、こうしたストックが増えることが消費者にとって選択しやすく、かつ経済的に安心を得られる手段となる。「付加価値の継承」が築年数、構造、性能と同じくらい重要であることを今後も広めていきたい。

BEFORE


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新潟市内にある1998年新築のマンションの一室を2020年に当社施工でフルリノベーションし、この度、オーナーチェンジで今一度改装したのがこれまでの経緯である。ビフォーは前述通り2020年施工で、しかも「R1住宅」を取得している為、間取り、設備、劣化状況、仕様等はほぼ完璧に近いほど問題がなく、唯一の問題点は前オーナーの暮らしの面影を薄めることができるかであった。木製の造作家具や洗面台はモールテックスで塗りつぶし、以前の改装時に前オーナーさんと担当者が一緒に夜な夜なオイル塗装した思い出のパーケットフロアは長尺シートで覆い、味のある天井、壁のコンクリート素地も塗料で塗りつぶしていった。確かにできあがってみると、「思い」や「味」が薄まりすっきりとした空気感になった。現オーナーさんにとっては元々のポテンシャルが高かったため、そこからの改装で余計な支出を抑えられ経済的にも満足のいく計画となった。

Before

After

    • 部門
    • 800万円未満
    • 間取り
    • 1LDK
    • 費用
    • 325万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 居室・その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1988年12月
    • 構造
    • 鉄骨鉄筋コンクリート造
    • リノベーション面積
    • 77.97
    • 施工期間
    • 1ヶ月
    • 備考

CREDIT